東京外為:ユーロが対円で堅調、株高でリスク許容度改善-128円台

東京外国為替市場ではユーロが対 円で堅調に推移した。金融不安が後退し、株式相場の堅調地合いが続 くなか、投資家のリスク許容度が一段と改善するとの見方を背景に円 からユーロに資金を振り向ける動きが優勢だった。

ユーロ・円は1ユーロ=127円台前半から一時、128円53銭まで 上昇。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)や日本銀行の金融決 定会合といったイベントを控え、積極的に持ち高を傾けにくい状況の なか、前日の海外市場で付けた昨年12月29日以来のユーロ高値(128 円73銭)を試す勢いは見られていない。

ドイツ証券の深谷幸司シニア為替ストラテジストは、全般的に株 価が堅調で、悲観的なマーケット・センチメントが修正される流れが 続いていると指摘。「こうした流れがどこまで続くかがポイントだが、 とりあえず株が強い状況ではドルが弱く、ユーロやオーストラリア・ ドルなどのクロス円(ドル以外の通貨の対円相場)が上がりやすい」 と語る。

オーストラリア・ドルやニュージーランド・ドルも対円で約2カ月 ぶり高値付近で推移。また、午後にはドル・円でも円安が進み、一時1 ドル=98円86銭と1週間ぶりの水準を付けた。

政策期待で株堅調

17日の東京株式相場は3日続伸。きょうから2日間の日程で開か れる日米の中央銀行の政策決定会合で新たな金融緩和策が打ち出され るとの期待が足元のセンチメントの改善につながっている。

深谷氏は、「FOMCが長期国債の買い入れなど新たな追加緩和 策を打ち出せば、市場のセンチメントにはポジティブに働く」と予想。 一方、米国が国債購入の決定を見送り、日本銀行が先行して長期国債 の買い取り増額に踏み切れば、日本の長期金利が低下し、ドル・円で も円安が進む可能性があるとみている。

一方、ユーロは対ドルでも1ユーロ=1.29ドル台後半から1.30 ドル台前半で底堅く推移。ただ、ユーロ自体に買い材料が少ないなか、 前日に付けた約1カ月ぶりユーロ高値の1.3072ドルに向けてユーロ を買い進める動きは見られなかった。

--共同取材 曽宮一恵 Editor:Tetsuzo shiroyama, Norihiko Kosaka

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