牧野フ株が2カ月ぶり高値、航空機向け需要や固定費抑制余地に期待感

工作機械大手の牧野フライス製作 所の株価が3日続伸し、一時前日比4%高の259円と約2カ月ぶりの 水準を回。航空機や建機など大型機械部品の加工需要に回復の兆しが見 えるほか、固定費抑制の余地もあり、業績の落ち込みは徐々に緩やかに なるとの期待感が広がった。

東海東京調査センターでは16日付で、牧野フの投資判断を5段階 評価中で最低の「5(強い売り)」から「4(平均以下)」に引き上げ た。大平光行アナリストは投資家向けメモで、牧野フの工作機は金型や 部品加工向けのため、自動車業界の増産がないと受注回復は難しいとし ながらも、「航空関連の大型加工機の受注回復などアップサイドリスク も出てきた」と指摘している。

民間航空機最大手の米ボーイングでは、ストライキと受注低迷で 新規投資をストップしてきた。しかし大平氏によると、「航空機の受注 残高が高く、依然生産能力が少ないことから、機械受注が回復する可能 性がある」という。一方、会社側では、非正社員の削減や残業カットな どの人件費の削減を図っており、2010年3月期は単体固定費が今期 (09年3月期)推定比15%減の30億円程度が削減可能と見ている。

ただ大平氏は、原材料価格が高い時期に購入した在庫が残ってお り、原材料削減の進展は10年3月期の下期以降とも予想。連結営業損 失について、09年3月期は会社計画と同額の9億円の赤字、10年3月 期は75億円の赤字、無配転落の可能性が高いと見ており、判断の引き 上げはなお慎重姿勢を残して1段階にとどめている。

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