フルキャH株がストップ高、第三者割当増資を好感-信用リスク後退

人材派遣を手掛けるフルキャスト ホールディングスの株価が、値幅制限いっぱいのストップ高となる前日 比10%(500円)高の5470円と急伸。光通信を引受先として第三者割 当増資を実施すると前日発表、過度な信用リスクへの警戒感が後退した

フルキャHは16日、同社会長である平野岳史氏と光通信を引受先 として、それぞれ6万株の第三者割当増資を行うと発表した。手取概算 額は約5億5000万円で、派遣スタッフや従業員に対する支払給与の一 部など運転資金に充当する。発行後は、平野氏が35.58%を保有する引 き続き第1位株主で、光通信は15.15%を保有する第2位株主となる。

このほか、連結子会社であるフルキャストマーケティングと光通 信との業務提携や合弁会社設立についても発表を行った。光通信の午前 終値の株価は0.7%高の1780円。

証券ジャパンの大谷正之副部長は、「企業の間で非正規社員を減 らす動きが続いており、人材派遣業界は派遣先が減少している状況にあ る」と指摘。生き残りをかけた業界環境にあるだけに、「資金調達で一 時的には信用リスクが緩和されたと受け止められた」という。

もっとも、大谷氏は「景気が底入れして回復する状況にならなけ れば、先行きの収益環境も厳しいだろう」とも強調する。このため、今 回の調達額についても、「決して大きな金額でない」と見ていた。

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