日本株は続伸、日米の金融政策に期待-銀行や不動産が連日買い集める

午前の東京株式相場は続伸。日米 できょうから開かれる中央銀行の政策決定会合で、新たな金融対策が示 されるとの期待感から銀行など金融株、不動産株が連日で買いを集めた。

日経平均株価の午前終値は前日比114円67銭(1.5%)高の7818 円82銭と約1カ月ぶりに7800円台を回復。TOPIXは同10.90ポ イント(1.5%)高の752.59。

ちばぎんアセットマネジメントの安藤富士男専務は、足元の相場を 「追加的な金融対策や財政対策への期待を背景とした短期的な反発局 面」ととらえ、企業の来期業績への警戒感が高まる「4月上旬までは上 昇基調が続きそう」と見ている。

日経平均は、前週10日に付けたバブル経済崩壊後の安値(7054 円、終値)から16日終値(7704円)まで10%近く上昇。足元の急激 な戻りを警戒した売りで朝方は伸び悩む場面があったが、売り圧力をこ なす格好でじりじりと値を切り上げた。東証1部の売買高は概算で9億 5433万株、売買代金は5740億円。業種別指数は28業種が上昇、5業 種が下落。上昇銘柄は1072、下落銘柄は489。

日銀会合とFOMC

日本銀行は17日から2日間の日程で金融政策決定会合を開催、米 国でも連邦準備制度理事会(FRB)が17、18の両日、当面の金融政 策運営を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。日米でマク ロ経済面の低迷が続く中、「比較的早い効果が見込める金融政策への期 待が高まっている」(りそな信託銀行の下出衛エクイティチーフストラ テジスト)。

東洋証券の大塚竜太情報部長によると、日銀が民間銀行の資本増強 支援を狙い、「劣後ローンなどを引き受ける新たな金融政策を打ち出せ ば、銀行の自己資本比率向上、資金調達環境の改善につながる」という。 また、米国で再浮上している時価会計基準の見直しに向け、「今回のF OMCで前進すれば、短期的には世界的な金融システム不安が大きく後 退する」と、大塚氏は指摘した。

政策期待で三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャ ルグループといった銀行株が高く、東京海上ホールディングスなど保険 株、大和証券グループ本社など証券株も上昇。資金繰りの改善を見込み、 オリックスが16%上昇するなどその他金融株も急伸、大京や東京建物、 野村不動産ホールディングスなど不動産株も大幅高となった。

サッポロHやフルキャスH急伸、花王安い

個別では、国内外の議決権助言大手3社が取締役選任に賛成票を投 じる助言を行っている、と17日付の日本経済新聞朝刊で伝えられたサ ッポロホールディングスが大幅高。台湾レックスチップ社を子会社化し たエルピーダメモリも急伸。光通信を引き受け先とする第三者割当増資 を実施するフルキャストホールディングスはストップ高まで買われた。 野村証券金融経済研究所とKBC証券による投資判断引き上げを受けた SUMCOも急反発。

半面、2009年3月期の連結営業利益が会社計画を下回る見通し、 と17日付の日経新聞朝刊で報じられた花王が安い。米医薬品CVセラ ピューティクスへの敵対的TOB(株式公開買い付け)を撤回したアス テラス製薬、09年3月期末の配当を見送るニチアスも売り優勢。ばら 積み船の国際運賃市況であるバルチック海運指数が16日に3%安と4 日続落し、収益悪化懸念から日本郵船など海運株の一角も軟調だった。

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