与謝野財務相:デフレスパイラルに直面-力で断ち切る必要ある(2)

与謝野馨財務・金融・経済財政担 当相は17日午前の参院財政金融委員会で、世界経済と日本経済は物価 と景気がらせん状に下降するデフレスパイラルに直面している可能性 があるとの認識を示した上で、「これはどこかで、力で断ち切らなけれ ばならない現象だ」と述べた。川上義博氏(民主)に対する答弁。

財務相は「今、世界が直面している不況はいわゆるデフレパイラ ル。生産が縮小し、賃金の縮小を通じ購買力や消費が減る。(さらに) 生産が減る」と説明した上で、「それらが、らせん状の階段のように縮 小していくことを世界経済、場合によっては日本経済も直面している」 と語った。

麻生太郎首相が13日に与党に指示した追加経済対策に関しては、 「従来のように公共事業中心の需要は、いくら探してもなかなかない」 と述べ、雇用機会も含め「医療、介護などの社会保障関係や教育、あ るいは農業や林業など意外にそういうところに需要を見つけることが できるのではないか」と指摘した。

財務相はまた、「仮に需給ギャップが20兆円あった場合、これを 全部、公のお金で埋めるのかという問題がある」とし、「もう一つの議 論は、(公のお金で)埋めるのだけど、民間の需要も誘い出すという議 論がある」と語った。

実質マイナス0.8%程度としている2008年度の政府経済成長見通 しについては、昨年10-12月の実質GDP(国内総生産)が前期比年 率換算で12.1%減少したことや1月の輸出額が激減していることに 触れ、「成長率も放っておくと、相当大きな幅のマイナス成長になる恐 れはあると思う」と述べた。史上最悪になるかとの質問には「もちろ んそうだ」と答えた。

さらに、08年度の税収見通しについては「すべての経済指標は下 向きの方向に動いているので、税収見通しも、法人税を中心にかなり 厳しいことが予想される」と述べ、実績が「見込みより上回るケース は多分ないのではないかと思う」との見通しを示した。

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