中南米:09年マイナス4%成長に、約30年ぶり落ち込み-モルガンS

モルガン・スタンレーによると、今 年の中南米経済の成長率はマイナス4%と、少なくとも1980年以降で最 大の落ち込みを記録する可能性がある。消費者信頼感は悪化し、メキシ コからブラジルに至るまで財政出動の余地は限られている。

モルガン・スタンレーはマイナス0.5%成長としていた従来予想を 下方修正した。国別ではメキシコ経済が最も低迷し、国内総生産(GD P)は5%減、ブラジルは4.5%減となる見通し。アルゼンチンは4.7% 減、チリは1.4%減、コロンビアは1.6%減、ベネズエラは4%減、ペル ーは0.9%増になると同社は予測している。

グレイ・ニューマン氏ら同社エコノミスト5人は16日付のリポート で、「中南米の現在の景気下降の規模や持続期間を言い当てるのは難し い」とした上で、「中南米諸国は他の多くの新興国同様、景気対策に取 り組む余地が非常に限られており、そのため苦しむことになると懸念し ている」と述べた。

第2次大戦後初の世界的リセッション(景気後退)を背景に、中南 米製品への需要が減退し、商品相場は落ち込んでいる。モルガン・スタ ンレーのニューヨーク在勤エコノミスト、ダニエル・ボルバーグ氏は、 世界経済が好転するまで中南米経済は回復しないと予想。金利が低下し ても、企業や消費者の信頼感の落ち込みが借り入れコスト低下の好影響 を打ち消すことになるとみている。

48年からGDPを算出しているブラジル国家統計局のデータによ ると、モルガン・スタンレーの予測通りなら、今年の同国のGDPは少 なくとも過去61年間で最大の落ち込みとなる。仏BNPパリバのエコノ ミストらも、今年のブラジルのGDPを1.5%減と予想している。ブラ ジル中央銀行が16日公表したエコノミスト調査の予想中央値は0.59% 増だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE