麻生首相が訪中延期-中曽根外相「3月中の実現困難」(4)

麻生太郎首相は17日、今月予 定していた中国訪問と日中首脳会談を延期することを決めた。中曽根 弘文外相が同日午前、国会内での閣議後記者会見で明らかにした。

中曽根氏は首相訪中について「中国側と、できるだけ早く会談が できればと調整していたが、3月中の会談の実現は困難な状況だと認 識している」と語った。

17日付の毎日新聞朝刊は麻生首相の訪中延期について、日中外 交筋の情報として、尖閣諸島の領有問題で中国国内の世論が敏感にな っていることなどから、中国側が麻生首相の訪中に慎重になっていた と報道。これに対し、日本外務省の垂秀夫中国・モンゴル課長は同日、 ブルームバーグ・ニュースの電話取材に対し、この報道は「全くの誤 報」であり、「論外」だと述べた。

垂氏はその上で、首相訪中について、「3月に決まっていたわけ ではない。9月までに日本で総選挙があるという政治状況だから、麻 生首相が行くなら、上半期でということで調整してきた」と説明。 「今後も可能ならできるだけ早期、春も念頭に調整を続ける」と語っ た。

一方、河村建夫官房長官は同日の閣議後の会見で、尖閣諸島をめ ぐる問題が影響したとの見方について「推測の域を出ない話だ。領土 問題はお互いに敏感であることは事実で、それが影響したかどうかは、 わたしから推測で申し上げるわけにはいかない」と述べた。

また河村氏は4月初旬にロンドンで開かれる20カ国・地域(G 20)首脳会合(金融サミット)に合わせて日中首脳会談か日中韓首 脳会談の開催について、「時間が許せば可能性はあると思う」と語っ た。

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