米金融債保証コスト、低下-G20が不良資産処理の支援表明で

16日のクレジット・デフォルトスワ ップ(CDS)市場では、米金融機関の社債保証コストが低下。20カ国・ 地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が金融機関の不良資産処理を支 援すると表明したことが好感された。

米銀大手のバンク・オブ・アメリカ(BOA)やウェルズ・ファー ゴ、JPモルガン・チェースの社債保証料は約2週間ぶりの低水準とな った。金融機関は金融システムの流れを阻害している不良債権の処理が 可能になるとの観測が広まった。ただ、米国株が反落し、投資家が金融 機関への政府の取り組みについて一段の詳細を求めるなか、指標となる 北米のCDS指数はやや下げ幅を縮めた。

ガイトナー米財務長官は、銀行の不良資産処理を支援する計画の詳 細を近く発表すると述べた。世界の金融機関の評価損・貸倒損失は総額 1兆2000億ドル余りに上っている。

IHSグローバル・インサイトの米国担当チーフエコノミスト、ナ イジェル・ゴールト氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビュー で、「不良資産を何とかして処理することは極めて重要だ」と指摘。「問 題はどのように処理されるかだ。それを知る必要がある」と付け加えた。

CMAデータビジョンによれば、BOAのCDSスプレッドは18 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し282bp。ウェルズ・ ファーゴは12bp下げて205bp。JPモルガンは21bp低下の154b p。

北米の投資適格級企業125社で構成するマークイットCDX北米投 資適格指数のスプレッドは1.5bp低下の236bp(CMA調べ)。JP モルガン・チェースのデータでは、主に高リスク・高利回りの欧州50 銘柄で構成するマークイットiTraxxクロスオーバー指数は22b p下げて1070bpだった。

同指数は、デフォルト(債務不履行)に対して社債を保証するコス トの指標で、スプレッド上昇は信用の質が劣化したとの認識、低下は質 が改善されたとの認識を示す。CDSスプレッド1bpは債務1000万ド ルに対する期間5年の年間保証料1000ドルを意味する。

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