1月第3次産業活動指数は3カ月ぶり上昇-情報通信業など寄与(2)

卸売・小売業や金融・保険業とい ったサービス産業の動向を示す第3次産業活動指数は、事前予想に反 し、1月に前月比で3カ月ぶりに上昇した。官公庁・金融業向け受注 ソフトウエアが堅調で情報通信業が上昇したほか、医療・福祉なども 伸び、全体の指数の上昇に寄与した。

経済産業省が17日発表した1月の第3次産業活動指数(2000年 =100、季節調整値)は106.4と前月比0.4%上昇した。ブルームバー グ・ニュースが民間エコノミスト27人を対象に実施した事前調査の予 想中央値は前月比0.5%低下だった。

第3次産業活動指数は家計および企業のサービスへの需要を示す 指標。ここ数年は緩やかな上昇基調にあったが、世界的な景気悪化を 背景に企業向けの業種の減速が鮮明になっているほか、消費不振で家 計関連の業種も低迷している。昨年11月、12月の指数では、自動車 や電子部品などの輸出減を受け、卸売業が大きく落ち込んでいた。

ドイツ証券の安達誠司シニアエコノミストは統計発表後のリポー トで、指数は3カ月ぶりに反発したが、「2008年11、12月の大幅減の 反動という側面が強く、状況は改善していないと思われる」と指摘。 「今後も第3次産業活動指数は低下基調で推移すると考えられる」と の見方を示した。

同省調査統計部の志村勝也経済解析室長は発表後の記者説明で、 1月の指数は上昇したものの、トレンドとしてはマイナスが続いてい ると指摘し、「足元で傾向が変化しているとまでの判断はできかねる」 と述べた。

1月は7業種が上昇、4業種が低下した。指数の最大の上昇要因 となったのは情報通信業。受注ソフトウエアのほか、海外向けゲーム ソフトも増加した。これに次ぐ上昇要因は医療・福祉で、医療業や介 護事業が伸びた。3番目は複合サービス事業で、郵便局が上昇した。

第3次産業活動指数は、情報通信業、不動産業、運輸業などを含 む11業種で構成されている。単月では振れが大きいことから、経済産 業省は四半期ごとに発表している「産業活動分析」の中で基調判断を 示しており、08年は「後半に弱含みから低下傾向」としていた。

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