バークレイズ:ETF部門売却は微妙な時期-「買いたいけど買えない」?

英銀バークレイズは16日、上場投 資信託(ETF)部門、ⅰシェアーズの売却を目指していることを明 らかにした。同行のETF事業は世界最大規模だが、相場下落と投資 家の資金引き揚げで業界の運用資産は1、2月に16%減少した。

バークレイズのⅰシェアーズ部門は米国のETF市場でほぼ半分 のシェアを持つ。同行は英政府からの出資を回避しながら資本を確保 するため、同事業の売却を図っている。

コリンズ・スチュアート(ロンドン)のアナリスト、アレックス・ ポッター氏は、ⅰシェアーズの収益規模と最近の類似の案件から同事 業の売値を約20億ポンド(約2780億円)と見積もる。また、調査会 社モーニングスター(シカゴ)のETFアナリスト、ポール・ジャス ティス氏は、有力な買い手候補の銀行や金融会社の手元資金が逼迫(ひ っぱく)している今はETF事業の売却の好機とは言えないと指摘。 「9カ月前と同じ水準の価格を得ることも難しいかもしれない」と話 した。

投資会社も同業他社も資金環境が厳しくなるなかで、発表済みの 資産運用会社買収の総額は2008年に前年比69%減少した(ジェフリ ーズ・パトナム・ロベル調べ)。同年の10億ドル(約990億円)超の 案件は3件のみだった。

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