日本株は小幅続伸へ、日米政策期待で金融や不動産買い-戻り速さ警戒

東京株式相場は小幅に続伸する見 通し。日米できょうから開かれる中央銀行の政策決定会合で、新たな金 融対策が示されるとの期待が高まっている。前日の流れを引き継ぎ、銀 行など金融株、不動産株を中心に買いが優勢となりそうだ。

ただ、日経平均株価は前週10日に付けたバブル経済崩壊後の安値 (7054円、終値)から16日終値(7704円)まで10%近く上昇してお り、戻りの速さを警戒した売りが相場全般の上値を抑えそうだ。

りそな信託銀行の下出衛出エクイティチーフストラテジストは、 「政策期待を背景としたベアマーケットラリー(下落基調の中の反転相 場)が続く」との見方だ。もっとも、実体経済面の改善が見られない中 で株価の上昇ピッチは速く、「上値では売り圧力が強まりそう」と見る。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の16日清算値 は7810円で、大阪証券取引所の同日の通常取引終値(7680円)に比 べて130円高。

日銀会合とFOMC

日本銀行は17日から2日間の日程で金融政策決定会合を開き、長 期国債買い取りの増額などを議論する。14日付の日本経済新聞朝刊は、 日銀が金融市場への資金供給量を拡大するため、長期国債の買い取りを 増額する方向で検討に入ったと報道。また16日付同紙では、日銀が銀 行の資本増強を後押しするため、劣後ローンなどを引き受ける新たな金 融危機対策を検討していることが分かったと伝えている。

一方、米国では連邦準備制度理事会(FRB)が17日と18日、 当面の金融政策運営を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。 金融緩和策の拡大が焦点で、りそな信託の下出氏によれば、日米で「マ クロ経済面の低迷が続く中、比較的早い効果が見込める金融政策への期 待が高まっている」という。

米統計さえず、米株は反落

ニューヨーク連銀が16日に発表した3月の同地区の製造業景況指 数はマイナス38.23と、2001年の統計開始以来で最低、ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値(マイナス30.80) を大幅に下回った。前月はマイナス34.65。また、FRBが16日に発 表した2月の米鉱工業生産指数は前月比1.4%低下と、4カ月連続の低 下となった。市場予想中央値は1.3%低下だった。

さえないマクロ経済統計を背景に、16日の米国株式相場は5営業 日ぶりに反落。S&P500種株価指数は前週末比0.4%安の753.89。 ダウ工業株30種平均は0.1%安の7216.97ドルで終えた。バーナンキ FRB議長がリセッション(景気後退)が年内に終わる可能性に言及、 英銀バークレイズが2009年の滑り出しは好調と発表したことを受けて 買いが先行したが、次第に売りに押された。

日立やアステラ薬に買い、花王は下落も

新社長に、子会社の日立プラントテクノロジー会長兼日立マクセル 会長の川村隆氏が4月1日付で就任する日立製作所が、経営再建期待か ら買われそう。日立は、自動車関連機器事業と家電事業の分社化も発表、 今後の業界再編期待から電機株全般に買いが広がる可能性もある。

米医薬品CVセラピューティクスに敵対的TOB(株式公開買い付 け)を仕掛けていたが、これを撤回し買収を断念したアステラス製薬も 上昇する公算が大きい。

半面、2009年3月期の連結営業利益が前期比14%減の1000億円 程度と、1月に下方修正した予想を30億円ほど下回る、と17日付の 日経新聞朝刊で報じられた花王が売られそう。09年3月期末の配当を 見送るニチアス、前期(09年2月期)に有価証券評価損を137億円計 上する東京スタイルも下げそう。

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