米大統領:AIGのボーナスは「言語道断」-法的手段で支給阻止へ

オバマ米大統領は16日、米政府から 公的資金注入を受けた保険大手のアメリカン・インターナショナル・グ ループ(AIG)による幹部へのボーナス支給は「言語道断」だと述べ、 支給の阻止を目指すと言明した。

1700億ドルの公的資金による救済を受けたAIGによるボーナス と社員引き留め料の支払いをめぐっては、政権幹部や議会からも批判が 相次いでおり、経済戦略で国民の支持を維持したいオバマ大統領もこれ を追認した形だ。

オバマ大統領はこの日、ホワイトハウスで小規模企業オーナー向け のあいさつの冒頭でAIGについて、「無謀と強欲さのために経営難に陥 った企業だ」と述べ、「単なる金銭的な問題ではなく、根本的な価値観の 問題だ」と指摘。ガイトナー財務長官にボーナス支給を阻止し「納税者 に悪影響が及ばないようにあらゆる法的手段」を追求するよう要請した ことを明らかにした。

AIGは11万6000人の従業員のうち約4600人を引き留めるための 費用として10億ドル(約982億円)を確保していた。米財務省は一部の 慰留費用を30%削減するよう命じたが、同社は法的拘束力を持つ契約で あることを理由に約1億6500万ドルを支給する計画だった。

オバマ大統領は世界的な信用危機の引き金となったクレジット・デ フォルトスワップ(CDS)の担当従業員にも支給が予定されていたこ とについて、「どうしてAIGのデリバティブ(金融派生商品)のトレー ダーにボーナス支給が保証されたのか理解し難い」と述べ、「経営存続の ための資金を負担した納税者に対するこの言語道断な行為をAIGはど う正当化するのか」と批判した。

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