米国株:反落、買い先行も金融株が騰勢失う-サンディスクも安い(2)

米国株式相場は5営業日ぶりに 下落。堅調に推移していた金融株はクレジットカード利用者のデフォ ルト(債務不履行)増加懸念が売り材料となり下落に転じた。メモリ ーカード大手サンディスクを中心にテクノロジー株も低迷した。

クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレスは下落。一時 は8.1%高まで買い進まれたが、同社が発表したリポートで2月のカ ード返済の滞納率上昇が示されると売りを浴びた。サンディスクも大 幅安。バンク・オブ・アメリカ(BOA)が同社株を売り銘柄に指定 したのが影響した。

米国株は取引終盤まで、ほぼ終日を堅調に推移していた。20カ 国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が不良資産処理の進展に 向け決意を表明したことに加え、バーナンキ米連邦準備制度理事会 (FRB)議長がリセッション(景気後退)が年内に終わる可能性に 言及したことで買いが先行していた。英銀バークレイズが2009年の 滑り出しは好調と発表したことも好感された。

S&P500種株価指数は前週末比0.4%安の753.89。ダウ工業株30 種平均は7.01ドル(0.1%)安の7216.97ドル。

MTBインベストメント・アドバイザーズ(ボルティモア)のシ ニア投資責任者ウィリアム・ドゥワイヤー氏は、「経済問題への取り 組みが効果を表しているとの確信を投資家が一段と強く持たない限り、 安心買いは続かない」と語った。

アメリカン・エキスプレス

アメリカン・エキスプレスが安い。同社の発表によると、2月末時 点で30日以上返済を延滞しているクレジットカードローン利用額の比率 は5.3%と、12月(4.7%)と1月(5.1%)よりも高かった。

S&P500種金融株価指数は1.9%下落。産業別10指数のうち、下 落率が最大だった。JPモルガン・チェースは2.8%安。シティグループ は一時51%高まで買い進まれたが、その後は31%高まで上げ幅を縮小し た。BOAは7.3%上昇して取引を終えた。

この日の金融株価指数は最大5.8%まで値上りしたが、取引終了前 90分で下げに転じた。先週のS&P500種金融株価指数は34%高と、同 指数の集計が開始された1989年以来で最大の上げだった。シティやBO A、JPモルガンが1-2月に業績が黒字に転換したことを明らかにした のが好感された。

サンディスクが安い

サンディスクは11%安。BOAは同社株の投資判断を「アンダーパ フォーム」で据え置いた。余剰生産能力に対する懸念が背景。

S&P500種のテクノロジー株75銘柄で構成される株価指数は

1.7%安。半導体最大手インテルは3.1%値下がりした。ナショナル・セ ミコンダクターも安い。

米携帯電話事業者3位のスプリント・ネクステルが下落。ワコビ ア・セキュリティーズが同社の解約増加と売上高減少を理由に株式投資判 断を引き下げたのが嫌気された。

住宅建設株

住宅建設株も軟調だった。午後に入り全米ホームビルダー協会(N AHB)とウェルズ・ファーゴが発表した3月の米住宅市場指は前月比変 わらずの9と、過去最低の8に近い水準だった。住宅市場の低迷には回復 の兆しがまだ見えてこない。

KBホームは6.3%安、レナーも7.7%値下がりした。

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した2月の米鉱工業生産指 数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値、2002年=100) は、前月比1.4%低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想中央値は1.3%低下だった。

ニューヨーク連銀が発表した3月の同地区の製造業景況指数は2001 年の統計開始以来で最低だった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE