米ムーディーズ:投資適格級社債に借り換えリスク-3年以内に償還分

米格付け会社のムーディーズ・イ ンベスターズ・サービスによると、今後3年以内に償還を迎える金融機 関以外の企業の投資適格級社債3000億ドル(約29兆円)は、景気低 迷や信用ひっ迫を受け、借り換えリスクが高まっている。

ケビン・キャシディ氏らムーディーズのアナリストによる16日付 のリポートによれば、今後3年以内に償還予定の投資適格級社債は、 2009年が約990億ドル、10年は830億ドル、11年は1170億ドルだ。 そのうち半分以上は格付けが投資適格級の上位7番目以内だという。

ただ、大恐慌以来の世界的な景気減速を受け、信用格付けの高い 企業でも収益の落ち込みや手元現金の減少に見舞われていると、ムーデ ィーズのアナリストは指摘する。借り手は金融危機に対応し、減配や設 備投資の削減、自社株買いプログラムの廃止を通じて手元現金の拡充を 図っている。

アナリストらはリポートで「景気低迷が持続する見通しであるた め、09年に償還予定の社債の借り換えコストは高くつく可能性が高い だけに、強力な流動性を維持することが極めて重要だ」と指摘した。

投資適格級社債の利回りのベンチマークに対する上乗せ幅(スプ レッド)は過去10週間で最大となっている。メリルリンチの米コーポ レート・マスター指数によると、投資適格級社債のスプレッドは13日 時点で600ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)だった。

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