ソニーのPS3に値下げ圧力、ソフト会社はWiiに開発費シフトも

ソニーはゲームソフトメーカーか ら家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の値下げを迫ら れており、対応しなければソフトメーカーの開発費がライバルの任天堂 のゲーム機「Wii(ウィー)」向けに流れるリスクがある。

ジャンコ・パートナーズのアナリスト、マイク・ヒッキー氏によ ると、これまで値下げ圧力に抵抗してきたソニーは今月または来月にも PS3を50-100ドル値下げする可能性が高いという。PS3の価格 は399.99ドル(約3万9000円)から設定されているが、これはマイ クロソフトのゲーム機「Xbox360」の最低価格より200ドル高く、 Wiiを150ドル上回る。

ゲーム機メーカー各社のデータによると、PS3は発売後3年で 業界3位にとどまっており、全世界のユーザー数はWiiの半分。処理 能力やグラフィックス、ブルーレイ方式の映画再生の面では評価が高い ものの、PS3の米国販売は3カ月連続で減少している。ヒッキー氏は 「インストール・ベースで意味ある伸びを達成できなければ、資金は再 配分される可能性が高い」と指摘する。

世界最大のゲームソフト会社のアクティビジョン・ブリザードは 2008年に計上したゲーム機用ソフト売上高のうち、Wii向けは32% だった一方、PS3向けは19%だった。ゲームソフトの「マッデンN FL」シリーズを手掛けるエレクトロニック・アーツ(EA)は2年に わたる赤字に歯止めをかけるため、Wii専用のソフトを数タイトル発 売する。

EAのスポーツゲーム担当責任者のピーター・ムーア氏は「市場 シェアの半分を握るメーカーを無視することはできない」と述べ、「ソ ニーは明らかに価格設定で対応の余地があり」、最終的には値下げする との見方を示した。

これに対し、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SC E)アメリカのマーケティング担当シニア・バイスプレジデント、ピー ター・ディル氏は値下げの計画は当面ないと述べている。

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