2月首都圏マンション市場:在庫が1万戸割れ、07年11月来(2)

不動産経済研究所(東京都・新宿 区)が16日に発表したマンション市場動向によると、2009年2月の首 都圏のマンション販売在庫数は9819戸と07年11月以来の1万戸割れ となった。前月末比1860戸の減少。マンション発売の落ち込みが続く なか、不動産会社が値引きなどで在庫処理を進めていることが在庫の圧 縮につながっている。在庫は2カ月連続の減少。

不動産経済研究所企画調査部の福田秋生部長は「マンションの在庫 処理が進んでおり、市況改善の兆しが見えてきている」と述べた。また 「マンションの値引きやローン減税の効果が客足の動きにつながってい る」と指摘した。

ただ、2月の首都圏のマンション発売戸数は前年同月比27.5%減 の2509戸と18カ月連続の減少。契約率は61.7%と同1.6ポイント上 昇したが、販売好調の目安とされる70%を6カ月連続で下回った。急 激な景気悪化を背景にマンション発売の落ち込みが続いている。

急激な景気悪化は最近、発表された各種経済指標でも裏づけられて いる。内閣府の機械受注統計によると、国内民間設備投資の先行指標で ある船舶・電力を除く民需(コア機械受注)は、1月に前月比で4カ月 連続の減少となった。民間信用調査機関の東京商工リサーチが発表した 全国企業倒産状況では、2月の企業倒 産件数(負債額1000万円以上) は前年同月比で9カ月連続して増加した。

2月の首都圏マンションの発売価格は1戸当たり4823万円で、前 年同月比55万円(1.2%)の上昇。1平方メートル当たりの単価は

65.4万円で、同0.6万円(0.9%)アップした。福田部長は「デベロッ パーが公表する価格と実際の引渡し価格には乖離(かいり)がある」と 語った。

近畿圏で2月に発売されたマンションは前年同月比30.5%減の 1548戸となった。契約率は55.1%で、同8.0ポイントの低下、前月比 では5.0ポイントのアップだった。

共同取材:伊藤 辰雄、亀山 律子、Editor:Masashi Hinoki、Keiichi Yamamura

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 桑子かつ代 Katsuyo Kuwako +81-3-3201-8311 kkuwako@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Peter Langan +81-3-3201-7241 plangan@bloomberg.net

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