日本株は上げ拡大、金融政策期待高まり銀行が買い集める-不動産も

週明け午前の東京株式相場は、上 げ幅を広げる展開。各国金融政策に対する期待が高まっており、三菱U FJフィナンシャル・グループなど銀行株が買いを集めている。資金繰 り改善期待から三菱地所など不動産株も大幅高。

午前10時18分時点の日経平均株価は前週末比160円37銭 (2.1%)高の7729円65銭、TOPIXは同21.51ポイント (3%)高の745.81。

大和証券SMBCグローバル・プロダクト企画部の西村由美次長は、 「日米で中央銀行の政策決定会合が今週開催される予定であるほか、4 月初旬のG20首脳会合(金融サミット)まで2週間あまりと迫ってお り、各国における新たな金融政策への期待が高まってきた」と話す。

14日付の日本経済新聞朝刊は、日本銀行が金融市場への資金供給 量を拡大するため、長期国債の買い取りを増額する方向で検討に入った と報道。また16日付の同紙によると、日銀が銀行の資本増強を後押し するため、劣後ローンなどを引き受ける新たな金融危機対策を検討して いることが分かったという。

各国財政政策の積み増し観測を背景に、電機や精密機器、輸送用機 器といった輸出関連株も上昇。日経平均の値上がり寄与度上位にはキヤ ノンや京セラ、信越化学工業などが顔を出す。自動車株については、日 本の自動車大手3社が米国市場で抱える在庫が減り始めた、と15日付 の日経新聞で伝わったことも好材料だ。

HISがストップ高、日揮は急落

東証1部の出来高は概算で7億9691万株、売買代金は4704億円、 上昇銘柄は1504、下落銘柄は128。個別では、旅行商品構成の見直し や原価管理体制の強化が奏功、今期(2009年10月期)の連結純利益 予想を上方修正したエイチ・アイ・エスがストップ高。三菱電機と車載 機器分野で事業統合をにらんだ提携協議に入ったことが明らかになった、 と14日付の読売新聞夕刊で報じられたパイオニアも急騰。三菱電も高 い。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を引き上げたローム、ドイ ツ証券が投資判断を新規に「買い」で設定したマツダも買われている。

半面、15日の石油輸出国機構(OPEC)総会で生産枠の追加削 減見送りが決定、ニューヨーク原油先物相場は16日の時間外取引で下 げており、収益に悪影響を与えるとの懸念で国際石油開発帝石、新日本 石油など資源関連株が安い。クウェートのナセル首相が製油所の建設プ ロジェクトを停止する方針を示した、とクウェート紙で報じられ、日揮 は急落。09年3月期業績予想を減額した三井鉱山も安い。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE