【個別銘柄】銀行、日揮、トッパンフ、パイオニア、HIS、三井鉱

16日の日本株市場における材料銘 柄の値動きは以下の通り。

銀行株:東証銀行指数は一時6.2%高の140.97まで続伸し、約2 カ月半ぶりに25日移動平均線を回復。14日閉幕の20カ国・地域(G 20)財務相・中央銀行総裁会議で、世界的なリセッションから脱却す るために政策協調を行う方針が確認されたことが好感されている。三菱 UFJフィナンシャル・グループ(8306)は一時7.2%高の449円、 三井住友フィナンシャルグループ(8316)が同7.4%高の3060円、み ずほフィナンシャルグループ(8411)が同6.2%高の190円。

日揮(1963):一時11%安の1081円と急反落。クウェートのナ セル首相が製油所の建設プロジェクトを停止する方針を示したと報じら れ、プロジェクト停止による今後の収益への悪影響が懸念された。

 トッパン・フォームズ(7862):一時5.5%高の1129円と3日ぶ りに急反発。携帯電話などの電源となるフィルム型太陽電池を販売する と一部で報じられ、同製品の将来性への期待が先行。15日付の日本経 済新聞朝刊によると、同社は米ベンチャー企業のコナルカ・テクノロジ ーズと提携し、携帯電話やノートパソコンの電源となるフィルム型太陽 電池の販売を2010年から始める。

パイオニア(6773):一時17%高の110円と急騰。取引時間中の上 昇率としては1月5日(25%)以来、約2カ月ぶりの大きさ。三菱電 機(6503)とカーナビゲーションシステムなど車載機器分野で事業統 合をにらんだ提携協議に入った、との14日付読売新聞夕刊の報道が好 感された。

エイチ・アイ・エス(HIS、9603):ストップ高(制限値幅いっ ぱいの上げ)に相当する200円(13%)高の1691円。今期(09年10 月期)の連結純利益予想を前期比69%増の42億円に上方修正した。従 来予想は30億円。円高と燃油サーチャージの引き下げを追い風に、韓 国方面などへの海外旅行需要を取り込んでいる。旅行商品の構成見直し、 原価管理体制の強化も奏功する見通し。

マツダ(7261):一時9.1%高の156円まで買われ、2月10日以来、 約1カ月ぶりの高値水準に戻した。上昇率が9%を超えたのも2月10 日の13%高以来。ドイツ証券が13日付で、投資判断を新規に「買い」 で格付けしたことが手掛かり。

損害保険ジャパン(8755):一時3%高の486円を付けた。日本 興亜損害保険(8754)と10年4月をめどに経営統合すると正式発表。 来春誕生する三井住友海上グループ、東京海上グループ(8766)に次 ぐ第3の規模の損保陣営となる。遅れていた海外展開を加速する構えで、 M&A(合併・買収)も視野に「海外はがんがんやっていきたい」と損 保JPNの佐藤正敏社長。日本興亜は一時1.2%高の592円まであっ た後、下げに転じた。

三井鉱山(3315):一時5.6%安の84円と反落。2月24日に付け た52週安値に並んだ。取引開始後30分間で147万株の売買が約定、 出来高も通常より膨らんだ。石炭取引で社内ルールに反した契約が判明。 これによる特別損失を計上し、今期(2009年3月期)の連結純利益予 想を一転大幅な減益に下方修正した。

日本軽金属(5701):一時3.2%安の61円と、今月12日に付け た52週安値の60円に迫った。今期(2009年3月期)の連結最終損益 予想を275億円の赤字に下方修正。従来予想は60億円の赤字、前期実 績は103億円の赤字。建材事業の構造改革に伴い生産拠点の再編、集 約で71億円の特別損失を計上することが響く。

石油関連株:石油輸出国機構(OPEC)加盟国は15日、ウィー ンで開いた総会で生産枠の据え置きに合意した。市場では追加減産が期 待されていたが、追加減産は不況下にある世界経済にダメージを与える リスクがあるとした。国際石油開発帝石(1605)は一時3.1%安の65 万4000円、新日本石油(5001)が同2.6%安の448円。

パナソニック(6752):一時3.5%高の1093円と続伸。14日付の 日本経済新聞朝刊によると、今期末(09年3月期)の手元資金が1兆 円程度になる見通し。設備投資の増加などで前期末から約3000億円減 少するが、4000億円の普通社債発行もあり、比較的高水準を維持する。

DIC(4631):一時5.5%高の135円。東洋紡(3101)に熱可 塑性ポリエステルエラストマー事業を譲渡することで合意したと発表。 これにより同事業の一段の拡大を目指す東洋紡は、一時3.2%高の130 円まで上げた。

ダイヤモンドダイニング(3073):ストップ高水準となる10万円 (18%)高の66万9000円と連騰。14日付の日経新聞朝刊によると、 09年2月期の連結経常利益は6億円程度になったもよう。前の期は単 独で3億2000万円だった。既存の厨房設備を転用する居抜き出店の活 用で出店費用を抑制、6月に傘下に収めた居酒屋7店も事業規模の拡大 に寄与したという。

ドクターシーラボ(4924):一時2.3%高の14万4800円を付け た。第2四半期累計(08年8月-09年1月)の連結純利益は前年同期 比14%増の12億6500万円。化粧品の通信販売が好調、好採算商品を 中心に拡販が進み、利益率も上がった。

メガネトップ(7541):一時8.4%高の1206円を付けた。3月31 日付の株主を対象に、1対1.3の株式分割を実施すると発表。株式の 流動性向上や株主還元姿勢などが好感されたほか、既存店売上高がプラ ス圏で推移していることもあらためて評価された。

ソフトクリエイト(3371):一時1.1%高の644円。エイジア (2352)と2月19日付で合意した業務・資本提携のうち、資本提携を 中止すると発表。電子商取引関連事業での業務提携だけにとどめる。エ イジアは一時3.4%高の2万1250円。

楽天(4755):取引開始直後に一時2.3%安の4万2550円まで下 げた。証券取引等監視委員会は13日午後、インターネット専業の楽天 証券とマネックス証券との2社について、システム障害の未然防止措置 が不十分だったことなどが金融商品取引法違反に当たるとして、行政処 分するよう金融庁に勧告した。

小田原機器(7314):この日、ジャスダック市場に新規株式公開 (IPO)した。午前9時3分ごろに付いた初値は1680円と、公開価 格1800円を6.7%下回った。公開価格に割安感はあったが、今期 (2009年12月期)は2けた減益を予想、成長期待が持てず、売りが 先行した。路線バスの運賃箱の製造・販売を手掛ける。

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