パイオニア株が急騰、三菱電とカーナビ事業で提携の報道を好感(2)

業績が悪化しているパイオニア 株が一時、前週末比17%高の110円と急騰。電機大手の三菱電機と、 カーナビゲーションシステムなど車載機器分野で事業統合をにらんだ提 携協議に入った、との一部報道が好感された。取引時間中の上昇率とし ては1月5日(25%)以来、約2カ月ぶりの大きさを記録。

髙木証券金融商品部株式課の菊池重夫次長によると、「何も対策を 打たないと、この会社は危ない。ある程度方向性が出たということが素 直に好感されている」という。

14日付の読売新聞夕刊は、三菱電機とパイオニアが車載機器分野 で事業統合をにらんだ提携協議に入ったことが同日明らかになった、と 伝えた。同報道によると、早ければ月内の合意を目指す。さらにパイオ ニアは、次世代カーナビの開発を視野にほかの複数のメーカーにも部分 的な協業について打診を始めたという。報道を受けてパイオニアは14 日、「当社から発表したものではなく、現時点では協議開始の事実はな い」とするとの声明を発表した。

また、15日付の日経新聞朝刊は、パイオニアがカーナビなど車載 機器での業務提携を三菱電機、アルパイン、クラリオンの3社にそれぞ れ打診したと報じた。カーナビに搭載するソフトウエアを共同開発して 投資負担を軽減する狙いという。報道を受け、クラリオンは「当社から 発表したものではなく、検討しているという事実はない」(広報室の岡 澤一正部長)、アルパインは「車載機器での業務提携について、金融機 関を通じ打診があったのは事実だが、検討は開始していない」(東京事 務所広報グループの白石港氏)としている。

パイオニアは先月、今期(2009年3月期)の業績予想を下方修正 するとともに、テレビ事業から撤退、世界で1万人の従業員を削減する などのリストラ策を発表している。今期は過去最大の1300億円の最終 赤字に陥る見通し。

この日は、三菱電株が一時5.8%高の400円、クラリオンが9.5% 高の46円までそれぞれ上昇。アルパインは4.7%安の603円から

0.5%高の636円の範囲で動くなどもみ合った。

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