世界の鉱山業界M&A:08年は40%減の約12兆4000億円-E&Y

大手会計事務所アーンスト・アンド・ ヤング(E&Y)によると、商品相場が下落するなか、世界の鉱山業界 のM&A(合併・買収)取引総額は2008年に40%減の1270億ドル(約 12兆4000億円)となり、09年も減少が見込まれる。

E&Yが16日、電子メールで送付したリポートによると、08年の 取引件数は919件。07年は903件で取引総額は2110億ドルだった。

E&Yによると、世界的な信用収縮と金属相場の下落を背景に、多 くの取引が「延期されたり、影響を受けるか中止されたりした」ため、 鉱山業界のM&Aは抑制された。第2次大戦以降で最悪のリセッション (景気後退)により鉱物需要が減退したため、オーストラリアのBHP ビリトンは昨年、英豪系リオ・ティントに対する660億ドル規模の敵対 的買収を断念。実現すれば鉱山業界で世界最大の買収となる見通しだっ た。

E&Yの世界鉱業・金属業界担当責任者、マイク・エリオット氏(シ ドニー在勤)はインタビューで「経済成長の先行きへの懸念が金属相場 と株価の基本的な下落要因となった。このため、M&Aは減少し、企業 は手元資金の確保に重点を置き始めた」との見方を示した。

E&Yによると、鉱山業界への融資件数は3倍増の268件となり、 融資総額は1720億ドルと、前年の1110億ドルから増加した。このなか には、BHPのリオ買収のためにアレンジされた550億ドルが含まれる。 BHPが買収を断念したため、この融資は利用されなかった。

リポートは「企業の相次ぐ破たんが避けられないと予想される」た め、鉱山業界のM&Aは今年後半に増加すると見込んでいる。資金調達 の利用可能性が高まるとみられることもM&Aの増加につながり、企業 全体よりは原資産に投資される可能性が高いとしている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE