小田原機器株の初値1680円、公開価格比6.7%安-ジャスダック上場

路線バスの運賃箱の製造・販売を 手掛ける小田原機器がジャスダック市場に新規株式公開(IPO)し、 初値は1680円と、公開価格1800円を6.7%下回った。公開価格に割 安感はあったものの、今期(2009年12月期)は2けた減益を予想し ているため、成長期待が持てず、売りが先行した。主幹事は野村証券が 務めた。初値後は、1645円から1708円の間で推移。

証券ジャパン調査情報部の大谷正之副部長は、「新興市場は成長 がすべて。業態が地味であった上、市場参加者も少なく、売りに押され た」との見方を示した。

同社は、路線バス用運賃箱やIC乗車券に対応した機器を製造・ 販売している。主力は運賃箱関連で、全体売上高の約3割を占める。目 論見書によると、社団法人日本バス協会に加盟しているバス事業者の乗 合バス台数5万7500台のうち、2万9000台に同社の運賃箱が使用さ れている(07年12月末時点)。国内でトップシェアを誇る。

公開価格の今期予想PERは4.9倍。ジャスダック指数の今期予 想PER24倍と比べて割安感がある(ブルームバーグ・データ)。ま た、公開株式数は57万5000株で、市場からの資金吸収額は10億 3500万円と、昨年新規公開した1社平均28億円と比べて小粒だった。

もっとも、バスのIC乗車券「PASMO(パスモ)」導入によ る特需の反動から、今期は減収減益の見通しだ。今期の連結業績は売上 高が前期比27%減の44億9300万円、経常利益が同13%減の9億 2100万円、最終利益が同13%減の5億4300万円をそれぞれ見込む。 1株当たり当期純利益予想は367円65銭。

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