東京外為:円は対ユーロで強含み、日本が景気対策の拡大で米国と協調

朝方の東京外国為替市場では円が 対ユーロで強含み。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議 を通過し、日本が景気対策の拡大で米国との協調姿勢を示した一方 で、ユーロ圏当局者からは積極的な姿勢が示されなかったことから、 円の買い戻しにつながった。

東海東京証券金融市場部の二瓶洋トレーディンググループマネー ジャーは、日本の追加対策への期待感が後付け的に円の支援材料にな っていると指摘。ただ、週明けの東京時間早朝の値動きは「あくまで ポジション調整の一環」といい、トレンドを変えるような動きではな いとみている。

ユーロ・円相場は朝方の取引で一時1ユーロ=125円54銭と、前 週末のニューヨーク時間午後遅くに付けた126円65銭からユーロ安・ 円高が進行。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.2834ドルと、前週末の

1.2928ドルからユーロが軟化している。

一方、ドル・円相場はクロス・円(ドル以外の通貨と円の取引) の円買い戻しが波及して、一時1ドル=97円56銭と、前週末の97円95 銭から円が水準を切り上げる場面もみられたが、その後は98円台前半 まで値を戻して推移している。

G20では強力な協調姿勢見えず

英ロンドン郊外のホーシャムで13日から2日間の日程で開催され ていたG20財務相・中央銀行総裁会議は世界的なリセッション(景気 後退)から脱却するために、継続した努力を行うとの共同声明を採択 して14日に閉幕した。

与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は13日に、現地で米国のガイ トナー財務長官と会談。日本の景気対策が国内総生産(GDP)比で 2%を超えるものになると表明し、追加経済政策について、4月初旬の G20首脳会合(金融サミット)前に発表の準備が整う可能性があると述 べた。

半面、米国側が呼びかけていたGDP比で最低2%の財政刺激策に 対して、欧州諸国は協調姿勢を見せていない。シュタインブリュック独 財務相は市場が依然として不安定な中で、「次々と経済に資金を投入し ても合理的ではない」と指摘。ドイツとフランスが世界経済が回復した 際の「出口戦略について協議することが重要だ」との点で合意したと語 った。

米指標は強含み

一方で、前週末に発表された3月のロイター・ミシガン大学消費者 マインド指数(速報値)は56.6と、前月の56.3からわずかに上昇。ブル ームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値の55を上回る 結果となった。

米株も4日続伸しており、投資家のリスク回避姿勢が緩む可能性も あり、米国に向けた資金回帰の動きに変化が生じる公算も残りそうだ。

--共同取材:小宮弘子 Editor:Tetsuzo Ushiroyama,Saburo Funabiki

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