【個別銘柄】銀行、内需、HIS、パイオニア、日揮、セ硝、フジクラ

16日の日本株市場における材料銘 柄の終値は以下の通り。

銀行株:東証銀行指数は一時前週末比6.2%高の140.97まで続伸、 1月29日以来、約1カ月半ぶりに25日移動平均線を上抜いた。14日 閉幕の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、世界的な リセッションから脱却するために政策協調を行う方針が確認されたこと が好感された。終値は三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306) が5.3%高の441円、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が同

6.0%高の3020円、みずほフィナンシャルグループ(8411)が同5.6% 高の189円。

TOPIXコア30指数採用銘柄:政府による株価対策期待などを 背景に時価総額上位銘柄が買われた。メリルリンチ日本証券では3月末 のTOPIXのターゲットを850ポイントと設定、金融セクターのほ か、内需の小売りや建設株などの買いを推奨した。NTT(9432)が

2.3%高の3590円、セブン&アイ・ホールディングス(3382)が2.2% 高の1992円。

エイチ・アイ・エス(HIS、9603):ストップ高(制限値幅いっ ぱいの上げ)に相当する200円(13%)高の1691円。なお43万株の 買い注文を残した。今期(09年10月期)の連結純利益予想を前期比 69%増の42億円に上方修正した。従来予想は30億円。円高と燃油サ ーチャージの引き下げを追い風に、韓国方面などへの海外旅行需要を取 り込んでいる。旅行商品の構成見直し、原価管理体制の強化も奏功する。

パイオニア(6773):13%高の106円。一時17%高まで買われ、取 引時間中の上昇率としては1月5日(25%)以来、約2カ月ぶりの大 きさを示した。三菱電機(6503)とカーナビゲーションシステムなど 車載機器分野で事業統合をにらんだ提携協議に入った、との14日付読 売新聞夕刊の報道が好感された。

日揮(1963):8.2%安の1112円で、東証1部下落率3位。一時 1081円まで売り込まれ、3月4日以来の低水準を付けた。クウェート のナセル首相が製油所の建設プロジェクトを停止する方針を示したと報 じられ、収益への悪影響が懸念された。野村証券金融経済研究所の岡嵜 茂樹アナリストは16日付の投資家向けメモで、同プロジェクトは日揮 が「コスト+フィー(コストレインバース)」契約で約2000億円を 09年3月期の上半期に受注計上したと推定している。

日本興亜損害保険(8754):5.5%安の553円。一時は8.6%安ま で値を下げた。JPモルガン証券は15日付で同社株の目標株価を480 円と設定、投資判断を「中立」から「アンダーウェート」に引き下げた。 同社は13日に損害保険ジャパン(8755)と10年4月をめどに経営統 合すると正式発表。損保ジャパンは5.5%高の498円。

三井鉱山(3315):4.5%安の85円。一時84円を付け、2月24日 に付けた52週安値に並んだ。石炭取引で社内ルールに反した契約が判 明。これによる特別損失を計上し、今期(2009年3月期)の連結純利 益予想を一転大幅な減益に下方修正した。

石油関連株:国際石油開発帝石(1605)が4.6%安の64万4000 円、新日本石油(5001)が同2.8%安の447円。石油輸出国機構(O PEC)加盟国は15日、ウィーンで開いた総会で生産枠の据え置きに 合意した。市場では追加減産が期待されていたが、追加減産は不況下に ある世界経済にダメージを与えるリスクがあるとした。

ファストフード関連株:軒並み高。景気の悪化で消費者の節約志向 が高まり、低価格商品のニーズが高まっている。店舗網拡充に向け積極 的な出店姿勢を打ち出していることも評価された。今期100店の開店 を視野に入れる牛丼チェーン大手の吉野家ホールディングス(9861) は2.6%高の10万7700円、200店の開店を想定するゼンショー (7550)も同3.4%高の512円。

フジクラ(5803):6.6%高の242円。一時は244円まで買われ、 約1カ月ぶりの高水準に戻した。16日付の日経新聞朝刊によると、同 社は中国で光ファイバーの材料となるガラス母材の生産に乗り出す。 2010年度までに生産を開始、早期に年間50億円の売り上げを狙うと も伝えており、為替変動に強い現地一貫体制の構築などが評価された。

セントラル硝子(4044):4.0%高の312円。午後に入って一時、

4.7%高の314円まで買われ、約1カ月ぶりの高値水準を回復した。米 コンピューターサービス最大手のIBMと共同で開発した水処理膜材料 が汚染物質の除去などに効果があると午後2時に公表。将来的な商業化 などが期待された。

スタートトゥデイ(3092):7.7%高の7万円とストップ高。1月初 旬から実施したウインターセールが好調だったほか、経費の未発生など もあり、今期(09年3月期)の連結純利益は12億6500万円になる見 込み。前回予想を8.6%上回り、買いが優勢となった。期末配当を従来 予想から46円積み増し850円とする方針。

 トッパン・フォームズ(7862):3.0%高の1102円と3日ぶりに 反発。携帯電話などの電源となるフィルム型太陽電池を販売すると一部 で報じられ、同製品の将来性への期待が先行した。15日付の日本経済 新聞朝刊によると、同社は米ベンチャー企業のコナルカ・テクノロジー ズと提携し、携帯電話やノートパソコンの電源となるフィルム型太陽電 池の販売を10年から始める。

マツダ(7261):8.4%高の155円。ドイツ証券が13日付で、投資 判断を新規に「買い」としたことが手掛かり。

ローム(6963):2.8%高の4780円。一時は4940円まで上昇し、 2月9日以来、約1カ月ぶりの高値を回復した。ゴールドマン・サック ス証券は13日、投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。「経 営陣の危機意識は高く、固定費削減は株式市場の期待を大きく上回ると 見られる」(松橋郁夫アナリスト)と分析。

パナソニック(6752):1.7%高の1074円と続伸。14日付の日本経 済新聞朝刊によると、今期末(09年3月期)の手元資金が1兆円程度 になる見通し。設備投資の増加などで前期末から約3000億円減少する が、4000億円の普通社債発行もあり、比較的高水準を維持する。

DIC(4631):4.7%高の134円。東洋紡(3101)に熱可塑性 ポリエステルエラストマー事業を譲渡することで合意したと発表。これ により同事業の一段の拡大を目指す東洋紡は2.4%高の129円。

ダイヤモンドダイニング(3073):ストップ高水準となる10万円 (18%)高の66万9000円と連騰。14日付の日経新聞朝刊によると、 同社の09年2月期の連結経常利益は6億円程度になったもよう。前の 期は単独で3億2000万円だった。既存の厨房設備を転用する居抜き出 店の活用で出店費用を抑制、6月に傘下に収めた居酒屋7店も事業規模 の拡大に寄与したという。

ドクターシーラボ(4924):5.1%高の14万8800円。第2四半 期累計(08年8月-09年1月)の連結純利益は前年同期比14%増の 12億6500万円。化粧品の通信販売が好調、好採算商品を中心に拡販 が進み、利益率も上がった。

メガネトップ(7541):6.4%高の1184円。3月31日付の株主を 対象に、1対1.3の株式分割を実施すると発表。株式の流動性向上や 株主還元姿勢などが好感されたほか、既存店売上高がプラス圏で推移し ていることもあらためて評価された。

ソフトクリエイト(3371):2.0%高の650円。エイジア (2352)と2月19日付で合意した業務・資本提携のうち、資本提携を 中止すると発表。電子商取引関連事業での業務提携だけにとどめる。エ イジアは10%高の2万2600円。

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774):ストップ安 に相当する1万円(14%)安の6万700円で、79株が比例配分。自家培 養軟骨の今期中の製造販売承認取得は困難だと13日に発表。嫌気売り が膨らんだ。

日本軽金属(5701):変わらずの63円。一時は60円まで値下が りし、今月12日に付けた52週安値に並んだ。今期(09年3月期)の 連結最終損益予想を275億円の赤字に下方修正。従来予想は60億円の 赤字、前期実績は103億円の赤字だった。建材事業の構造改革に伴い 生産拠点の再編、集約で71億円の特別損失を計上することが響く。

石井表記(6336):7.5%安の1165円と急反落。IT(情報通信) 産業の世界的な減産を受けて、主力の電子機器部品製造装置の需要が減 退している。今期(10年1月期)は減収減益に転じる見通しを示した め、失望売りが膨らんだ。

小田原機器(7314):この日、ジャスダック市場に新規株式公開 (IPO)した。初値は1680円と、公開価格1800円を6.7%下回っ た。公開価格に割安感はあったが、今期(09年12月期)は2けた減益 を予想。成長期待が持てず、売りが先行した。同社は路線バスの運賃箱 の製造・販売を手掛ける。終値は1660円。

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