米国債の指標銘柄、プレミアムが3倍に上昇-信用危機以前と比べて

【記者:Daniel Kruger、Dakin Campbell】

3月16日(ブルームバーグ):1年7カ月に及ぶ信用市場の凍結 状態が終息する兆しがほとんど見られないなかで、世界で最も安全と される米国債市場では、流動性が最も高い新発債に対して投資家が支 払う平均プレミアム(上乗せ価格)が3倍に上昇している。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)のバークレ イズ・キャピタルによると、新発の流動性が最も高い10年物米国債を 購入する必要がある投資家は、以前発行された償還期間が同じ米国債 と比べて約0.4ポイント低い利回りを受け入れざるを得ない状況だ。 サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機が始まった 2007年8月以前の段階では、その格差は約0.13ポイントにすぎなか った。

メリルリンチの指数によると、米国債価格は今年に入ってすでに

2.85%下落した。オバマ政権が1兆7500億ドルに膨らむ可能性がある と予想する財政赤字を賄うため、政府が国債発行を加速させたことが 影響している。いわゆる指標銘柄を購入する際にリターンを犠牲にせ ざるを得ない状況は、大恐慌以来最悪の危機で金融市場が悪化するな か、投資家がいかに弱気な姿勢を維持しているかを浮き彫りにしてい る。

FAFアドバイザーズのマネーマネジャー、ワンチョン・クン氏 は「事態が正常化していないことを物語るサインだ」と指摘。指標銘 柄を購入する必要のない投資家にとって、以前発行された銘柄は割安 との見方を示した。

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