サマーズ米NEC委員長:景気は底入れしていない-雇用喪失継続も

サマーズ米国家経済会議(NE C)委員長は15日、リセッション(景気後退)が終息する時期を予 想するのは不可能だとの見解を示すとともに、月間雇用者数が約60 万人減少する状況から早期に脱却 できる可能性は低いと警告した。

サマーズ委員長はABC放送の番組「ディス・ウィーク」に出演 し、人員削減が「直ちに終わることは恐らくない」と指摘した。景気 下降から脱却したかとの質問には「誰もそうした判断はできない」と 述べた。

2007年12月から始まった米景気低迷が終わりに近づいている兆 しが見られるとする投資家の観測を背景に、S&P500種株価指数は 先週約11%上昇し、週間ベースで昨年11月以来最大の上げとなった。 サマーズ委員長は景気回復には時間がかかり、金融システムへの配慮 が必要だと指摘することで、冷静な姿勢を示した。

また、同委員長はCBS放送の番組「フェース・ザ・ネーショ ン」とのインタビューで、オバマ政権の経済政策は米国債の投資価値 に関する中国の懸念払しょくに寄与するとの認識も示した。「このよ うな金融危機のさなかにあっても資金が米国に流れ込んでおり、国内 の銀行システムが極めて困難な時期にあってもドルが上昇してきてい ることを考えてみるべきだ」と語り、米国債は「世界中で選好される 資産だ」と強調した。

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