OPEC総会:生産枠の据え置きで合意-昨年の生産目標順守へ(2)

石油輸出国機構(OPEC)加盟国 は15日、ウィーンで開いた総会で生産枠の据え置きに合意した。追加減 産は不況下にある世界経済にダメージを与えるリスクがあるとして、見 送ることを決めた。

OPECのバドリ事務局長は総会終了後、OPECは昨年末の減産 合意を徹底することを目指すと語った。また、政策見直しのため、5月 28日に会合を開くことでも合意した。

OPEC加盟国は、原油価格の急落に対応して昨年12月に決めた過 去最大の減産を順守するには、依然として日量約80万バレルの生産縮小 が必要。ただ世界の在庫は減少し始めており、減産合意の効果が表れ始 めていることから、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は、新た に減産に踏み切れば価格上昇によって世界経済に打撃を与える恐れがあ るとの見解を示した。

コンサルタント会社PFCエナジーのアナリスト、デービッド・カ ーシュ氏はウィーンでインタビューに応じ、「OPECは中期的には世界 経済の危険性の方が高水準の在庫の危険性よりも大きいと判断した」と 分析した。

総会前に追加減産を主張していたアルジェリアのヘリル・エネルギ ー鉱業相は総会終了後、全加盟国が既存の減産合意の順守に「さらに努 力」すると述べ、原油価格はこの日の決定で大きく上昇することはない との見方を示した。

原油価格は下落か

ニューヨーク原油先物相場は今年3.7%上昇し、先週は1バレル=

46.25ドルで終了した。アナリストによると、OPECの決定を受け、 時間外の電子取引再開時に価格は下落する可能性があるという。

英コンサルタント会社ジョン・ホール・アソシエーツのマネジング・ ディレクター、ジョン・ホール氏は「価格は若干下落するかもしれない」 と述べた。ただ「7-9月(第3四半期)に向かって余剰在庫が減少す る見通しであり、OPECが減産を順守しない国への対応を強化するこ とができれば、価格は上昇するだろう」との見通しも示した。

OPEC加盟11カ国の原油生産枠は日量2485万バレルだが、OP ECが今月13日発表したアナリストなどの情報からのデータに基づく リポートによると、2月の実際の生産量は平均で同2571万5000バレル だった。

カタールのアティーヤ・エネルギー・産業相は総会後、「今こそ、わ れわれが合意していた減産を完全に順守する時だ」と語った。13日のリ ポートに示された数値によると、昨年の合意以上に減産していた加盟国 はサウジアラビアだけ。イランとナイジェリアは減産合意の半分しか履 行していなかった。OPECが昨年後半に合意した3回の減産量合計は 日量420万バレル。

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