米国債(13日):ほぼ変わらず、株高や中国首相発言で買い進まず(2)

米国債相場はほぼ変わらず。今週 は財務省が計630億ドルの米国債入札を実施したほか、金融機関の危 機が終わりを迎える可能性があるとの観測を背景に米株式相場が上昇 した。

中国の温家宝首相が米国債の安全性に懸念を示したことを受け、 オバマ米政権は「持続可能な財政」復帰に向けて尽力していると表明 した。米連邦準備制度理事会(FRB)は新たな融資制度の利用申し 込み期日を延期した。

プルデンシャル・インベストメント・マネジメントの最高投資ス トラテジストのロバート・ティップ氏(ニュージャージー州ニューア ーク在勤)は、「継続的な米国債の供給と、株式市場が総じて回復し ていることが圧力になっている」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後3時20分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の2.87%。10年債(表面利率

2.75%、2019年2月償還)価格は9/32下げて98 25/32。

米財務省のウォン報道官は13日、「米国債市場は依然として世界 で最も厚みがあり、流動性が高い」と指摘。「オバマ大統領は成長再 開に必要な措置を取ることに全力を挙げており、今後4年間での財政 赤字半減など、財政を持続可能な軌道に戻すことに尽力している」と 表明した。

中国の米国債保有

中国の昨年末時点での米国債保有額は前年比46%増の6960億ド ル。

米財務省は今週、3年債(340億ドル)と10年債(180億ドル)、 30年債(110億ドル)の入札を実施した。米政府は7870億ドル規模の 景気対策に必要な資金の調達や、今会計年度(08年10月―09年9 月)1兆7500億ドルと予想される多額の財政赤字への対応を迫られて いる。

ゴールドマン・サックス・グループは、今年の米国債発行額は前 年比ほぼ3倍の2兆5000億ドルに達すると予想している。

ニュー・センチュリーのニルズ・オーバーダール氏は「これほど の米国債供給があったにもかかわらず、順調に消化できたのは米国債 にとっては明るい兆しだ」とコメントした。

メリルリンチのデータによると、米国債投資の年初からのマイナ スは2.9%となった。

金融危機終えん時期の予測不可能

サマーズ米国家経済会議(NEC)委員長は13日、金融危機が終 えんする時期を予測することは不可能だと発言した。

サマーズ委員長はワシントンでの講演で、「景気回復と拡大を促 すためにオバマ政権は、私に言わせれば2世代で最も大胆な経済政策 に取り組んでいる」とした上で、「政策の効果が100%実感されるのが いつになるかは、誰にも分からない」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、新たな融資制度のターム物 資産担保証券ローン制度(TALF)の初回の利用申し込み期日を2 日間遅らせ、19日までとした。

ガイトナー財務長官は最大1兆ドル規模の信用市場の凍結解除に 向け、TALFが貢献すると期待しているが、TALFの準備に関わ っている関係者は、証券会社や投資家の間でTALFの条件事項をめ ぐる合意醸成が難航していると語った。

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