米銀大手3行の首脳、黒字見通しで株価押し上げ-国有化観測退治へ

米銀大手バンク・オブ・アメリ カ(BOA)のケネス・ルイス最高経営責任者(CEO)は12日、 JPモルガン・チェースやシティグループの首脳に続き、同行の今年 1-2月の業績が黒字になったと述べ、大手3行が昨年の悲惨な状況 から立ち直りつつあることを示唆した。

ルイスCEOの発言に先立ち、JPモルガンのジェイミー・ダイ モンCEOも同様の見解を示していた。シティグループのビクラム・ パンディットCEOも2009年は「黒字になる見通し」を示した。

3人のCEOは1カ月前、損失山積みで公的資金の注入を受けた にもかかわらず多額のボーナスを支給したことを説明するよう米議会 に召喚されていた。3行の株価は1年前に比べて最大90%下落してい るものの、ここ数日は戻りを見せている。BOAの株価は今週86%上 昇。シティグループの株価は62%、JPモルガンの株価は46%それ ぞれ値上がりした。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ジェラルド・キャ シディ氏は一連の発言について、「CEOらは株式市場に信頼感を植 え付け、米議会から来る銀行国有化の議論と闘おうとしている」と述 べ、「彼らは、極めて厳しい環境ではあるが、経営破たんすることは ないということを裏付けようとしている」と指摘した。

パンディットCEOの見通しを受け、10日の株式相場は急反発し た。シティグループの株価はその数日前に初めて1ドルを割り込んで いた。ダイモンCEOは11日に経済ニュース専門局CNBCに対し、 1-2月の業績が黒字だったと語った。

ただ、首脳らの業績見通しには懐疑的な見方も根強いと、調査会 社フェデラル・ファイナンシャル・アナリストリティクスのマネジン グディレクター、カレン・ショー・ペトラウ氏は指摘する。同氏は 「ダイモンCEOを除く2人がこれまで大きく誤った見解を多数示し てきた経緯があるだけに、3行が黒字になるかどうかはまだ分からな い」と言う。

ルイスCEOは昨年、景気が回復すれば08年の1株利益は4ド ルとなると予想したが、実際には0.55ドルだった。10-12月(第4 四半期)は17億9000万ドルの損失で、17年ぶりの赤字だった。

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