東京外為:円が対ユーロで2カ月ぶり安値-ファンダメンタルズ悪化で

午前の東京外国為替市場では 円が対ユーロで一時、約2カ月ぶりの安値を付けた。世界的な株価 の上昇で投資環境が改善するなか、国内経済の大幅な落ち込みなど ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の悪化が際立つ円を売 ってユーロを買う動きが続いた。

円は対ユーロで一時、1月7日以来の安値となる1ユーロ= 126円58銭まで下落。前日の欧州時間には一時、122円台前半まで 円が買われる場面も見られたが、その水準から4円あまり値を戻し ている。

ステート・ストリート銀行の富田公彦金融市場部長は、「きの う発表された対外・対内証券投資をみても3月の第1週の海外投資 家による日本株の売り越しが年初来最大となっている。GDP(国 内総生産)も米国の倍ぐらい悪く、貿易収支も赤字となると、日本 を買うという話はなくなってしまう」と語る。

一方、ドル・円相場はもみ合い。対ユーロでの円売りが波及し、 一時1ドル=98円台前半に乗せる場面も見られたが、ドルの上値 は限られた。

ユーロ堅調―株高でドル買い緩和

ユーロは対ドルで1ユーロ=1.29ドル台前半と前日の海外市 場で付けた2月23日以来の高値(1.2945ドル)付近でユーロが堅 調に推移。株価の上昇で逃避通貨としてドルを買う動きが弱まると の見方がユーロを支えている。

東海東京証券金融市場部・二瓶洋トレーディンググループマネ ジャーは、米国で大手銀が相次いで黒字見通しを示しているほか、 個人消費が懸念されていたほど低迷していないとの見方を背景に 米株が続伸していることから、投資避難的なドル買いは「ややピー クを過ぎた感がある」と指摘している。

--共同取材 三浦和美 Editor: Norihiko Kosaka, Hidenori Yamanaka

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