日経平均は7500円回復、過度の景気や信用不安が後退-輸出関連主導

午前の東京株式相場は急反発し、 日経平均株価は心理的な節目の7500円を6営業日ぶりに回復。米国の 小売売上高が予想ほど悪化せず、米銀行の業績好転もあり、過度の景気 や金融不安が後退した。国内政策期待も加わり、幅広く買われる中で輸 送用機器や電機など輸出関連が東証1部の業種別上昇率の上位に並んだ。

日興アセットマネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、 ジョン・ヴェイル氏は「米小売売り上げは非常に強かった。日本の足元 の景気は弱いが、7-12月にかけて落ち着く可能性がある」との見方 を示した。日本株は年末にかけてラリーがあるとし、日経平均は年末 9000円台までの回復を予想する。

日経平均株価の午前終値は前日比315円98銭(4.4%)高の7514 円23銭、TOPIXは18.83ポイント(2.7%)高の719.76。東証1 部の売買高は概算で16億7790万株、売買代金は同1兆1941億円。こ の日の取引開始時は日経225先物・オプション3月限の特別清算値 (SQ)算出で、SQ値は7491円33銭と12日の日経平均終値 (7198円25銭)を4.1%上回った。

米消費は底割れ回避、在庫調整期待

国内外で好材料が相次ぎ、東証業種別33指数では32業種が高い。 日経平均株価は5日移動平均線に続き、過去1カ月間の投資家の採算ラ インを示す25日線(午前時点7485円)を取引時間中としては2月9 日以来、約1カ月ぶりに回復。市場では「『総悲観の中で相場が生まれ る』動きがだんだん見え始めている」(証券ジャパンの小林治重調査情 報部長)との声が聞かれた。

米商務省が12日に発表した2月の小売売上高は前月比0.1%減っ たが、ブルームバーグがまとめた事前予想の0.5%減ほど悪くなかった。 在庫一掃のための値引きが要因の可能性はあるが、「縮小一辺倒の個人 消費もやや落ち着きを見せ始めた」(トヨタアセットマネジメント投資 戦略部の浜崎優シニアストラテジスト)。米個人消費の底割れがひとま ず回避され、輸出関連中心に在庫調整進展への期待が広がっている。

金融総悲観の修正

こうした実体経済の底堅さを後押ししたのが金融不安の後退だ。米 銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)のケネス・ルイス最高経営責任者 (CEO)は12日、2009年1-2月の業績は黒字だったと述べると ともに、通年でも利益が出るとの見通しを示した。これまでは大幅減産 による在庫調整への期待という好材料を金融不安という悪材料が抑えて きたが、その金融不安は「総悲観の修正が進みつつある」(証券ジャパ ンの小林氏)とされ、株価指数の上げ幅が大きくなっている。

一方、国内では麻生太郎首相から自民、公明の与党執行部に追加経 済対策策定の指示がきょう出される見込み。銀行等保有株式取得機構の 機能拡充で、株価指数に連動する上場投資信託(ETF)を買い取り対 象に広げる可能性もあり、需給面で「相場全体に非常に助けになる」 (日興アセットのヴェイル氏)との評価が出ている。

エプソンが急伸、山一電は急落

東証1部の値上がり銘柄数は1162、値下がり417。個別銘柄では、 きのうの取引終了後に開催された中期経営説明会で構造改革への積極姿 勢を示したセイコーエプソンが急伸。東日本の工場建設と操業開始を当 面延期するデンソーは急反発した。同業の山一電機との経営統合協議を 中止し、野村証券金融経済研究所が格上げしたSMKも大幅続伸。

半面、SMKとの統合協議を中止した山一電機は急落。クレディ・ スイス証券が「アンダーパフォーム」へ格下げした全日本空輸は続落し た。東証1部下落率上位ではコーセル、ピクセラ、加賀電子などが安い。

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