英中銀のバーカー氏:量的緩和はデフレ回避に必要-景気見通し悪化

イングランド銀行(中央銀行)の 金融政策委員会(MPC)メンバー、ケイト・バーカー氏は12日、 同中銀が決定した資産買い取りによる量的緩和は英経済のリセッシ ョン(景気後退)が深刻化するなか、デフレ回避に必要との認識を示 した。

バーカー氏はロンドンでの講演で「過去1カ月の兆候は、世界経 済の弱さや金融市場の脆弱(ぜいじゃく)性を一段と示すもので、景 気見通しはさらに悪化した」と指摘。量的緩和が「インフレを中期目 標に沿った水準に維持する目的を達成する上で、最善のやり方だ」と 語った。

政策金利を過去最低の0.5%に引き下げることを今月5日のMP Cで決めたイングランド銀は、750億ポンド(約10兆2000億円) 相当の国債と社債の買い取りを通じ、英経済に資金を供給する。英イ ンフレ率は、リセッション深刻化に伴って政府が下限とする1%を割 り込むとMPCは予想している。

バーカー氏は「2月の物価報告に示された成長とインフレの下振 れリスクが現実化する危険性があった」とし、「今回のリセッション で失われる生産の規模は既に、1990年代初めを上回る公算が非常に 大きいようだ」とも語った。昨年10-12月期の英経済は前期比でマ イナス1.5%成長と、1980年以来最悪を記録している。

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