日経平均は7500円回復、過度の景気や信用不安が後退-電機株は急伸

午前半ばの東京株式相場は一段高 で、日経平均株価が心理的な節目の7500円を6営業日ぶりに回復した。 米国の小売売上高が予想ほど悪化せず、米銀バンク・オブ・アメリカ (BOA)の業績好転や円高一服も追い風となり、幅広い業種で買いが 優勢だ。在庫調整期待から京セラやファナックなど電機株は急伸。

証券ジャパンの小林治重調査情報部長は、「在庫調整の進展が足元 の株価を支えていた半面、金融不安が株価の上値を抑えていた」と指摘。 その金融不安は総悲観の修正が進みつつあり、「『総悲観の中で相場が 生まれる』動きがだんだん見え始めている」という。

午前10時11分時点の日経平均株価は前日比339円67銭 (4.7%)高の7537円92銭、TOPIXは20.69ポイント(3%) 高の721.62。東証1部の売買高は概算で13億5335万株。一方、この 日の取引開始時は日経225先物・オプション3月限の特別清算値(S Q)算出で、SQ値は7491円33銭と12日の日経平均終値(7198円 25銭)を4.1%上回った。

米消費は底割れ回避、在庫調整期待

米商務省が12日に発表した2月の小売売上高は前月比0.1%減っ たが、ブルームバーグがまとめた事前予想の0.5%減ほど悪くなかった。 ガソリンスタンド(前月比3.4%増)、家具(0.7%増)、電気製品 (1.2%増)、衣料品(2.8%増)などで売り上げが増えた。

在庫一掃のための値引きが要因になった可能性があり、「1-3月 期の国内総生産(GDP)ベース・個人消費は、予測機関の間で上方修 正の動きが出てくるとみられる」(日興シティグループ証券の村嶋帰一 チーフエコノミスト)という。米個人消費の底割れが回避され、在庫調 整の進展期待から電子部品を中心に電機株は上げが大きくなっている。

また、BOAのケネス・ルイス最高経営責任者(CEO)は12日、 2009年1-2月の業績は黒字だったと述べるとともに、通年でも利益 が出るとの見通しを示した。大和証券SMBCグローバル・プロダクト 企画部の西村由美情報課次長によると、「米国で過度な金融システム不 安が後退し、日本でも銀行等保有株式取得機構の拡充の具体策が見えて きた」といい、金融株の買い戻しにつながっている。

デンソー大幅高、山崎パンは続落

東証1部の値上がり銘柄数は1204、値下がり377。個別銘柄では、 東日本の工場建設と操業開始を当面延期するデンソー、セイコーエプソ ンと中小型液晶ディスプレー事業の提携に向けて協議を開始したソニー が大幅高。来期増益の確度が高いなどと評価し、日興シティグループ証 券が格上げした新日鉱ホールディングスやコスモ石油は堅調。

半面、下期の業績警戒感で昨日急落した山崎製パンは続落。クレデ ィ・スイス証券が「アンダーパフォーム」へ格下げした全日本空輸が小 安い。東証1部下落率上位ではイオンファンタジー、山一電機、リソー 教育、福山通運などが安い。

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