SMK株が急騰、山一電との経営統合を中止-追加支援不安が後退

電子部品大手SMKの株価が急騰。 同業大手山一電機との経営統合協議を中止、それぞれが独自に経営再建 を図ることで合意した。山一電に対する経営支援などで業績が悪化する との懸念があったため、不安が払しょくされて買いが入ったようだ。

この日は買い気配で取引を開始。午前9時10分ごろに前日比7.7% 高の182円で21万株の売買が成立した。その後も買いが優勢で、一時は 12%高の190円まで上昇。2008年10月14日(24%高)以来、約5カ月 ぶりの上昇率を記録した。

野村証券金融経済研究所は13日付で投資判断を「3(ウエート下 げ)」から「2(中立)」に引き上げた。担当アナリストの池内一氏は 「経営環境が大きく変わってしまった。深みにはまる前に迅速かつ賢明 な経営決断を行ったことを評価したい」という。山一電の業績悪化が株 式市場では懸念視されていたため、「追加支援不安の払しょくにより、 SMK株がずるずる下がることはなくなるだろう」(池内氏)とみる。

SMKと山一電は08年11月、ことし10月をめどに経営統合するこ とで合意。両社の強みであるコネクター事業を補完し合い、企業規模の 拡大などを図るとしていた。

しかし昨秋以降の世界的な景気後退で、電子部品需要も急減。こと し2月に両社とも、今期(09年3月期)業績予想を下方修正した。連結 営業損益は、SMKが6億5000万円の赤字(前期実績は57億円の黒字)、 山一電が32億円の赤字(同4億5000万円の赤字)を見込んでいる。

山一電は下落

山一電株は売りが優勢。午前9時50分現在、前日比4.8%安の160 円で取引されている。山一電・経営企画部広報グループの笹川康彦氏は、 「2月10日に公表したコスト削減策を地道に実施し、業績回復に専念し ていく」と述べた。

山一電は満40歳以上の社員を対象に50人程度の希望退職者を募集 しているほか、09年度は一般社員の給与も3%カット(取締役は最大 50%、管理職は最大20%)する予定。このほか経費を20%圧縮し、スリ ムな経営体質の構築を図っている。

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