【個別銘柄】輸出、金融、日立国際、ツガミ、SMK、旅、ユビキエナ

13日の日本株市場における材料銘 柄の値動きは以下の通り。

輸出関連株:キヤノン(7751)が8.6%高の2475円、ホンダ (7267)が7.5%高の2220円、ブリヂストン(5108)が6.1%高の 1391円など軒並み高い。米国商務省が12日に発表した2月の小売売 上高は前月比0.1%減と、市場の事前予想平均(0.5%減)ほど悪くな かったことを受け、米個人消費の底割れが回避され、在庫調整が進むと 期待された。

ソニー(6758):9.1%高の1893円と急反発。国内インクジェッ トプリンター最大手のセイコーエプソン(6724)と中小型液晶ディス プレー事業の提携に向けて協議を開始した。資産の一部取得を含め、6 月末までの契約を目指す。エプソンも8.5%高の1212円と急伸。

トヨタ自動車(7203):4.3%高の2940円と反発。13日付の日本 経済新聞朝刊によると、200万円を切る新型ハイブリッド車を開発し、 2011年にも日本で発売する。他車種との部品共通化などでコストを抑 え、現行「プリウス」より2-3割安く、ホンダが2月に発売した「イ ンサイト」を下回る価格を目指すという。

金融株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)が6.3%高の 2850円、大和証券グループ本社(8601)が8.8%高の370円など、上 昇銘柄が目立った。米銀バンク・オブ・アメリカ(BOA)のケネス・ ルイス最高経営責任者(CEO)が12日、1-2月の業績は黒字だっ たと述べるとともに、通年でも利益が出るとの見通しを示唆。世界的な 金融システム不安が後退した。

野村ホールディングス(8604):4.5%高の469円と反発。米誌イ ンベストメント・ディーラーズ・ダイジェスト(IDD)は、野村が米 プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)への復帰を検討 していると報じた。また、13日付の東京新聞朝刊は、野村が6月の株 主総会で、大手証券で初めて優先株を発行できるよう定款を変更する方 針と報じている。

日立国際電気(6756):ストップ安となる80円(16%)安の413 円で比例配分。日立製作所(6501)が持ち分法適用会社の日立国際に 対し実施していたTOB(株式公開買い付け)が完了したと発表した。 TOB終結により、買い付け価格(780円)へのさや寄せ期待がはく落 した格好。日立は日立国際の議決権ベースの持ち株比率を50%超とし、 連結子会社化した。

ツガミ(6101):午後に値を切り上げ、11%高の146円で終えた。 午前の取引終了後に、発行済み株式数の2.22%に当たる150万株を上 限に自社株買いを実施すると発表した。取得金額の上限は2億5000万 円、期間は3月13日から6月18日まで。

SMK(6798)と山一電機(6941):SMKが8.9%高の184円 と大幅に4日続伸。一方、山一電は4.8%安の160円と3日続落。昨 年11月に両社間で合意したと発表した共同持ち株会社設立による経営 統合について、協議・検討を中止すると発表した。電子部品業界の見通 しは引き続き不透明なため、まずは相互に経営の再建に注力すべきと判 断したという。SMKについては、野村証券金融経済研究所が投資判断 を「3(売り)」から「2(中立)」に引き上げた。

旅行関連株:13日付の日経新聞朝刊は、ゴールデンウイーク(G W)に向け、海外旅行需要に回復の兆しが見えてきたと報じた。近畿日 本ツーリスト(KNT、9726)など旅行大手3社の欧州行きパック旅 行の予約人数は4月が前年同月比で最大4割増、5月が2-5割増のペ ースで推移しているという。KNTが7.5%高の86円、エイチ・ア イ・エス(9603)は3%高の1491円。

アステラス製薬(4503):3.2%高の2935円と反発。アステラ薬 が敵対的買収を仕掛けていた米医薬品開発会社CVセラピューティクス は12日、同業の米ギリアド・サイエンシズに約14億ドル(約1370億 円、1株当たり20ドル)で身売りすることに合意した。アステラ薬が 買収戦から撤退するとの見方が台頭、買収費用の増大懸念が後退した。

新日鉱ホールディングス(5016):3%高の340円と反発。日興 シティグループ証券は12日付で、投資判断を「中立」から「買い」、 目標株価を300円から460円に引き上げた。同証が、投資判断と目標 株価を上げたコスモ石油(5007)も高い。12日のニューヨーク原油先 物相場が11%高と急反発したことも、収益懸念の後退につながった。

全日本空輸(9202):1.1%安の366円。クレディ・スイス証券が 12日付で、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に、目標 株価も330円から290円に引き下げた。

ソフトバンク(9984):6.4%高の1197円と大幅反発。13日付の 日経新聞朝刊によると、携帯電話端末の割賦販売に伴う債権(売掛金) の流動化商品の機関投資家向け販売を再開する。09年1-3月期に同 流動化商品を約610億円販売する見通しで、うち約150億円が機関投 資家向けとなり、08年7-9月期以来となる。

デンソー(6902):6.5%高の1949円と大幅に反発。デンソー東 日本の工場建設と操業開始を当面延期すると発表した。顧客先となる自 動車メーカーの低調な生産動向が続くと判断したため。

アサヒビール(2502):4.2%高の1168円と反発。英キャドバリ ーと、同社のオーストラリアでの飲料事業を買収することについて最終 契約を締結した。4月末ごろまでをめどに買収を完了する予定。

ユビキタスエナジー(3150):13日、ジャスダック市場に新規株 式公開(IPO)した。公開価格950円の2.1倍の2000円で初値を付 けた。同社は、企業に対してエネルギーコストの削減提案などを行う。 環境関連というテーマ性がある上、市場からの資金吸収額が3億円弱と 少額で好需給も期待され、買いを集めた。終値は1801円。

アルデプロ(8925):ストップ高となる80円(19%)高の495 円で比例配分。同社社長の秋元竜弥氏を割当先とした第三者割当増資を 実施すると発表。調達額は15億円、秋元社長の持ち株比率は67.54% になる。一方、今期(09年7月期)の連結最終損益は218億円の赤字 となる見通しで、前期実績は104億円の赤字。保有不動産物件の売却 を加速することで、売却損が膨らむ。

日東工業(6651):7.4%安の660円と大幅続落。今期(09年3 月期)の連結純利益は前期比81%減の7億円となる見通し。従来予想 は13億5000万円。例年は、期末にかけ配電盤の需要が増加する傾向 にあるが、今期は設備投資の減速が響き需要増を見込めない。年間配当 金も従来計画から4円減額、12円とした。前期実績は36円。

大研医器(7775):3.6%高の1296円。12日に東証2部に新規 上場した。医療関係者の院内感染などを予防する同社製品に対する需要 は底堅く、新製品に対する引き合いも強い。安定的な収益成長を期待し た買いが優勢となった。

エスグラントコーポレーション(8943):ストップ安水準の100 円(17%)安の500円で比例配分。東京地方裁判所に民事再生手続き 開始の申し立てを行い、受理されたと12日発表した。資金繰りに行き 詰まった。負債総額は191億円。同社は東京都内を中心に投資用ワン ルームマンションの開発・販売を手掛ける。4月13日付で、名証セン トレックス市場の上場廃止となる。

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