東京外為:ドルの上値が重い、金融不安後退で基軸通貨買い弱まる

朝方の東京外国為替市場ではドル が上値の重い展開となっている。過度の金融不安が後退し、欧米株が 続伸したことで、基軸通貨であるドルを確保する動きが弱まっている ためだ。

ドルは対円で前日のニューヨーク時間午後遅くに付けた1ドル= 97円72銭から一時、97円14銭まで下落。対ユーロでも1ユーロ=1.29 ドル台前半と、約2週間半ぶり安値圏で取引されている。

東海東京証券金融市場部の二瓶洋トレーディンググループマネジ ャーは、米国で大手銀が相次いで黒字見通しを示しているほか、個人 消費が懸念されていたほど低迷していないとの見方を背景に米株が続 伸していることから、投資避難的なドル買いは「ややピークを過ぎた 感がある」と指摘する。

一方、ユーロは円で底堅く推移。米国時間に1ユーロ=126円39 銭と1月8日以来、約2カ月ぶりの水準までユーロ高・円安が進んだ。 13日の東京市場にかけては一時、125円45銭までユーロが売られたが、 日本のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の悪化が意識され るなか、その後は再び126円ちょうど付近まで値を戻している。

株高でドル買い圧力後退

12日の米株式相場は3日続伸。シティグループ、JPモルガン・ チェースに続き、バンク・オブ・アメリカ(BOA)が年初からの業 績が黒字であると明らかにしたことや2月の小売売上高(前月比

0.1%減)が予想を上回ったことが買い材料となった。

13日の東京株式相場も反発して始まっており、金融不安から基軸 通貨のドルを確保する動きは鈍化している。

一方、前日の海外市場では、スイス国立銀行(中央銀行、SNB) によるスイス・フラン売り介入の開始表明を受け、スイス・フランが 急落。対ユーロでは99年のユーロ導入以来で最大の下げとなり、13 日の東京市場でも1ユーロ=1.53ドル台前半と昨年12月下旬以来の 安値水準で推移している。

--共同取材 三浦和美 Editor:Tetsuzo Ushiroyama, Norihiko Kosaka

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