アステラ薬が反発、買収コスト増大懸念が後退-米CVが米社に身売り

国内医薬品2位のアステラス製薬の 株価が反発。一時前日比2.9%高の2925円を付けた。同社が敵対的買収 を仕掛けていた米CVセラピューティクスが、12日付で米同業のギリア ド・サイエンシズに身売りすることに合意した。市場ではアステラ薬が 買収戦から撤退すると受け止め、買収費用の増大懸念が後退した。

ドイツ証券の舛添憲司シニアアナリストは、「このままギリアドが CVを買収するのではないか。TOB価格の引き上げなどが不安視され ていたため、米社同士の統合でアステラ薬の株価も上がるだろう」と話 す。一方で、「カウンタービッド(対抗的買収提案)を出すならネガテ ィブだ」(舛添氏)とも付け加えた。

ギリアドの買収提案は1株当たり20ドルで、アステラ薬が提示して いた16ドルより25%高い。買収総額は約14億ドル(約1370億円)。 仮にアステラ薬が対抗TOBを行うのなら、ギリアドやCVの株主に対 し、補償などを支払う必要も出てくるため、かなり高いTOB価格を設 定する必要がある。

CV株の12日終値は前日比32%高の21.04ドル。ギリアドも同0.9% 高の44.43ドルと上昇した。米国のアナリストらは今回の買収合意を受 けて、「ギリアドにとって戦略的に有効だ。狭心症治療薬ラネクサを獲 得できるうえ、肺高血圧症治療薬ダルセンタンの販売が担当できるCV の営業部隊を迎え入れることになる」(オッペンハイマーのブレット・ ホーリー氏)とみている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE