東京外為:ユーロが底堅い展開か、株高で逃避的ドル買いが後退

きょうの東京市場ではユーロが底 堅く推移する可能性が高い。過度の金融不安が後退し、米国株が続伸 するなか、安全な逃避先としてドルを買う動きが弱まっているほか、 ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)の悪化から円も買いづら いためだ。

また、前日の海外市場ではスイスの中央銀行がスイス・フラン高 抑制のための為替介入開始を表明したため、対ユーロを中心にスイ ス・フランが急落しており、週末に向けて、欧州通貨は値動きの荒い 展開が続く可能性がある。

ユーロ・円相場は海外時間に一時、1ユーロ=126円39銭と1月 8日以来、約2カ月ぶりの水準までユーロ高・円安が進行。13日早朝 にかけては126円ちょうど前後で推移している。

ユーロ・ドル相場も一時、1ユーロ=1.2945ドルと2月23日以 来、約2週間半ぶりの高値までユーロが上昇。その後は短期的に膨ら んだユーロの買い持ち高を手じまう動きも見られたが、ユーロの下値 は堅く、足元では再び1.29ドル台乗せをうかがう展開となっている。

一方、欧州通貨主導の展開のなか、ドル・円相場は方向感の出に くい状況が続いている。海外市場では2月24日以来の安値となる95 円67銭までドル売りが進んだ後、98円台半ばまで急反発し、その後 は97円台半ばでもみ合う格好となっている。

SNBが外貨買い介入開始、スイス・フラン急落

スイス国立銀行(中央銀行、SNB)は12日、政策金利を従来の

0.5%から0.25%に引き下げることを決定した。また、スイス・フラ ンの上昇を阻止するための外貨買い介入に踏み切り、社債を買い取る 方針を打ち出した。

SNBが1992年以来、初めてとなる単独介入開始を表明したこと を受け、外国為替市場ではスイス・フランが急落。対ユーロでは99 年のユーロ導入以来で最大の下げを記録した。

株高でドル買い圧力後退

12日の米株式相場は3日続伸。スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)がゼネラル・エレクトリック(GE)の格付けを最上級か ら引き下げたものの、GEが事業には影響しないとの見方を示したた め、買いが膨らんだ。シティグループ、JPモルガン・チェースに続 き、バンク・オブ・アメリカ(BOA)が年初からの業績が黒字であ ると明らかにしたことや2月の小売売上高(前月比0.1%減)が予想 を上回ったことも買い材料となった。

米国株高を受け、13日の日本株も反発が予想されるなか、金融不 安から基軸通貨のドルを確保する動きは弱まりそうだ。このため、ド ルは対ユーロで引き続き上値の重い展開が見込まれるが、ドル・円に ついては、対ユーロでの円売りがドルの下値を支え、上下いずれも動 きづらい展開が続くと予想される。

一方、ロンドンではきょうから2日間の日程で20カ国・地域(G 20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。4月に開催されるG20首 脳会合(金融サミット)につながる重要な会議なだけに、金融規制や 景気対策についての議題を見極めたいとの意向から、午後にかけては 様子見姿勢が広がる可能性もありそうだ。

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