米GE株が急伸、社債も上昇-S&P格付け見通しで投資家の懸念後退

12日の米株式市場で、米複合企業大手ゼネ ラル・エレクトリック(GE)の株価と社債価格が上昇した。米格付け会社スタ ンダード・アンド・プアーズ(S&P)が長期発行体格付けを1段階引き下げる 一方、格付け見通しを「ステーブル(安定的)」に引き上げたことで、より大幅 な格下げを懸念していた投資家に安心感が広がった。

S&Pはこの日の発表文で長期発行体格付けを「AA+」と、これまでの 「AAA」から引き下げ、格付け見通しは「ネガティブ(弱含み)」から変更し た。

1956年以降、最高格付けを維持していたGEは発表文で、「事業運営や資 金調達への著しい影響」を予想していないと指摘した。GEの株価は前日比1.08 ドル(13%)高の9.57ドルと、急上昇した。

JPモルガン・チェースのアナリスト、スティーブン・トゥサ氏(ニューヨ ーク在勤)は「1段階の格下げや見通しの『ステーブル』への変更は、格付けを 当面の問題として考慮する必要がないことを意味する」と指摘。S&Pがネガテ ィブを維持していたら、「課題として引きずっていただろう」と述べた。

世界的なリセッション(景気後退)や信用収縮でGEやGEキャピタルの業 績は痛手を受けており、GEがGEキャピタル支援に向けて社外での資金調達拡 大を迫られることを投資家は懸念している。

米金融取引業規制機構(FINRA)の債券価格報告サービス、トレースに よると、30億ドル相当のGEキャピタル債(表面利率5.625%、2017年償還)の 価格は額面1ドル当たりで前日比1.8セント高の83.3セントで推移している。利 回りは8.42%。価格は一時、2.1セント高の83.7セントと、2週間ぶりの高値を 付けた。

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