アステラス製薬がTOBの米CV、ギリアドへの身売りで合意

アステラス製薬が敵対的買収を仕 掛けていた米医薬品開発会社CVセラピューティクスは12日、同業 の米ギリアド・サイエンシズに約14億ドル(約1370億円、1株当 たり20ドル)で身売りすることに合意した。これを受け、CVの株 価は6週間ぶりの大幅高となった。

合意内容は、ギリアドとCVが発表文で明らかにした。アステラ スの提示額は1株当たり16ドルだった。同社はCVの取締役会によ る買収案拒否を受け、2月27日に株式公開買い付け(TOB)を開 始していた。ギリアドは買収原資を手元現金だけで賄う。

CV買収によりギリアドは、世界全体で年間500億ドル規模の心 臓病治療薬市場へと事業を拡大。CVの狭心症治療薬「ラネクサ」を 製品ラインに加えることになる。ギリアドは肺高血圧症治療薬の「レ タイリス」と「フローラン」を販売しており、ダルセンタンと呼ばれ る別の同治療薬も治験の最終段階にある。

オッペンハイマーのアナリスト、ブレット・ホーリー氏(ニュー ヨーク在勤)は顧客向けリポートで、買収合意について「ギリアドに とって戦略的に有効だ。ラネクサを獲得できる上、ダルセンタンの販 売も担当できるCVの営業部隊を迎え入れることになる」と指摘した。

CVの12日株価終値は前日比32%高の21.04ドル。アステラ スが敵対的買収計画を発表した1月27日は36%上昇していた。ギリ アドは同0.9%高の44.43ドル。

ギリアドがCVに提示した買収額はCVの11日株価終値を25% 上回る水準だった。

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