債券は軟調か、ダウ平均7000ドル回復-前日上昇の反動売りも(2)

債券相場は軟調(利回りは上 昇)な展開が予想される。12日の米国株式相場は大幅続伸し、ダウ工 業株30種平均は7000ドルを回復した。国内株価が反発すれば、前日 に債券相場が上昇した反動もあって売りが優勢になりそうだ。

三菱UFJ証券の稲留克俊債券ストラテジストは、長期金利は米 債続伸を受けて弱含みでスタートすると予想する。ただし、「ダウ平 均株価の堅調推移を受けて、日経平均株価が大幅続伸となれば、徐々 に戻り売りが出て、金利は下げ渋る」との見方も示した。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引終値138円 92銭をやや下回って始まり、日中ベースでは138円70銭から139円 10銭程度のレンジで推移すると予想される。12日のロンドン市場で 6月物は、東京終値に比べて6銭安い138円86銭で引けた。

米株相場は大幅続伸。ダウ平均株価の終値は前日比239ドル66 セント高の7170ドル6セントと2月26日以来の水準で終えた。米株 高を受けて、国内株高となれば債券先物の上値を抑えそうだ。一方、 12日の米債相場は堅調となり、米10年債利回りは5ベーシスポイン ト(bp)低い2.85%程度に低下した。

日興シティグループ証券の佐野一彦チーフストラテジストは、海 外市場への反応は鈍く、利益確定売りや押し目買いなどの個別の取引 に左右されると指摘。そのうえで、「相場全体としては、株高で弱含 む場面があっても、結局はもみ合いに終始する公算が大きい」との見 方を示している。

12日の先物相場は上昇。前日比5銭高の138円55銭で開始した 後、売りに押されて5銭安の138円45銭まで下げた。午後に入って 買いが膨らむと55銭高の139円5銭まで上昇して、6日以来の139 円台を回復した。結局、42銭高の138円92銭で引けた。6月物の日 中売買高は2兆3300億円。

10年債利回りは1.3%台前半中心か

現物債市場で新発10年物の299回債利回りは、前日の終値

1.31%付近で取引を開始し、日中では1.3%台前半を中心に推移する と予想される。

前日には、新発10年債利回りは一時1.29%まで低下したが、

1.3%割れの水準では売りが増えて、結局は1.3%台に押し上げられて 終了した。一方、利回りが上昇すると投資家からの買いも期待される。 損保ジャパン・グローバル運用部グループリーダーの砺波政明氏は 「10年債利回りの1.3%台では買いが入りやすい」と話していた。

日本相互証券によると、12日の現物債市場で、新発10年物の 299回債利回りは、前日比変わらずの1.315%で取引を開始した。そ の後は水準を切り下げ、2.5ベーシスポイント(bp)低い1.29%に低 下して、9日以来3営業日ぶりに1.3%を割り込んだ。午後3時前後 からは0.5bp低い1.31%で推移した。

一方、10年物国債の298回債利回りは、東京時間の前日午後3 時時点で、大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、 三菱UFJ証券各社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格 (BBYF)によると1.30%だった。

--共同取材:宋泰允  Editor:Tetsuzo Ushiroyama, Saburo Funabiki

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