バフェット氏:デリバティブの販売拡大を計画-利益の確率に賭ける

米保険・投資会社、バークシャー・ ハサウェイを率いる資産家ウォーレン・バフェット氏はブルームバー グテレビジョンとのインタビューで、デリバティブ(金融派生商品) の販売を拡大する計画だと語った。一部投資家はこれが巨額損失につ ながることを懸念している。

バフェット氏はデリバティブ販売を「続けるつもりだ」として、 バークシャーでは「私が自分で理解できると感じ、利益が上がる確率 が高いと考えることは何でもやってみる。もちろん、常に利益が出る ということではない」と語った。インタビューの一部は12、13日に放 映される。

バフェット氏はかつて、デリバティブを「金融の大量破壊兵器」 と表現したことがある。販売したデリバティブがバークシャーの収益 に打撃を与えることへの懸念から、同社株は今年急落している。バー クシャーはジャンク級(投機的格付け)の社債や地方債、株価指数な どに関連したデリバティブを販売し、昨年12月31日時点でこれらに よる支払い義務は140億ドル(約1兆3700億円)余りに上った。

これらのデリバティブが決済の時期を迎えるまでに、支払い義務 は増える可能性もあれば、ゼロになる可能性もある。決済期は最も遅 いもので19年後。昨年はデリバティブの支払い義務の増加と保有株の 下落で、バークシャーの1株当たり純資産額はバフェット氏が同社を 率いてきた44年で最大の低下となった。

これらのデリバティブによってバークシャーが被り得る最大損失 額は昨年末時点で634億ドル。これは、デリバティブの原資産の価値 がゼロになり、債券の発行体がすべてデフォルト(債務不履行)した 場合の損失額。バークシャーはこれらのデリバティブの買い手から80 億ドル以上を受け取っている。この代金は実際の支払い義務が生ずる まで、バークシャーの事業資金として活用することができる。

大切なのは全体

バフェット氏は「適正な保証料を受け取っている」とし、「デリ バティブ販売はすべて私が承認している。幾つかについては判断が間 違っていたかもしれない。というよりも、間違ったものがあることは 確実だ。しかし、大切なのは全体としてのパフォーマンスだ」と話し た。また、バークシャーが今後販売するデリバティブについても、自 身が交渉するとして、「これを行うのは私だけで、他の誰にも任せな い」と述べた。

バフェット氏は「あらゆる種類の最悪のリスクを考慮し、さらに 2つの最悪が同時またはほぼ同時に起こるケースも想定しなければな らない。大量の資本、つまり現金を手元に置いているのはそのためだ」 と語った。昨年末時点のバークシャーの手元現金は255億ドル。さら に、「販売したどのデリバティブにも損失の可能性はある」として、 「利益が出るとの見込みがなければいけないが、損失の可能性もある」 と語った。

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