今日の国内市況:株式は反落、債券上昇、ドル軟調-一時95円台

東京株式相場は反落。TOPIXは 一時25年ぶりに700ポイントを割り込んだ。2009年1-3月期の国内 総生産(GDP)など景気の先行きに対する不安が広がり、NTTや東 京電力、JR東日本、三菱UFJフィナンシャル・グループなど内需関 連株中心に幅広く下げた。

TOPIXの終値は前日比21.35ポイント(3%)安の700.93で、 一時は23.82ポイント安の698.46まであった。日経平均株価は177円 87銭(2.4%)安の7198円25銭、東証1部の売買高は概算で19億9332 万株、売買代金は同1兆3301億円。

株価指数先物・オプションの特別清算値(SQ)算出を13日に控え て買いが手控えられる中、外国人とみられる売りが株価指数を押し下げ た。

東証1部の値上がり銘柄数は435、値下がり銘柄数は1143。円高の 進行で輸出関連株も値下がりが増加した。個別銘柄では、トヨタ自動車 が5月に発売する新型ハイブリッド車の最低価格を現在より安くする、 と12日付の朝日新聞朝刊が報じ、ホンダが競争激化懸念で大幅安。

値下げで下期は減収減益の可能性がある、とゴールドマン・サック ス証券が格下げした山崎製パンは急落。台湾当局主導による半導体メー カー合併の可能性がなくなったことで、エルピーダメモリは値幅制限い っぱいのストップ安。

半面、経営戦略説明会を受けて配当維持の可能性が高まったとクレ ディ・スイス証券が指摘したキヤノンは小幅続伸。会社側の業績予想の 引き下げを受けて、数字から判断すると踏み込んだ構造改革だとJPモ ルガン証券が指摘したセイコーエプソンは続伸した。セイコーエプソン が1株285円で株式公開買い付け(TOB)を行うエプソントヨコムは、 ストップ高比例配分。

債券は上昇、株安や5年入札順調で

債券相場は上昇(利回りは低下)。前日の米国債相場の上昇や日経 平均株価が反落したことを受けて買いが優勢となった。きょう実施され た5年利付国債入札が順調な結果となったことも好感されて、新発10 年債利回りは一時、3営業日ぶりに1.3%を下回った。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比5銭高の138円55銭で取 引開始した後、売りに押され、5銭安の138円45銭まで下げた。その後 は小幅に高く推移していたが、午後に入って買いが膨らむと一時は55 銭高の139円5銭と、6日以来の139円台を回復した。結局、42銭高の 138円92銭で引けた。6月物の日中売買高は2兆3300億円。

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比変わらずの

1.315%で取引を開始した。その後は、徐々に水準を切り下げ、2.5ベー シスポイント(bp)低い1.29%に低下。9日以来、3営業日ぶりに1.3% を割り込んだ。午後3時前後からは0.5bp低い1.31%で推移している。

また前回入札された5年債(80回債)は一時3bp低い0.72%まで 低下した後、3時半過ぎは0.735%で推移している。

内閣府が発表した10-12月期の実質国内総生産(GDP)2次速報 値は前期比3.2%減、年率12.1%減に上方修正となった。1次速報は前 期比3.3%減、年率12.7%減だった。もっとも、市場の関心はすでに1 -3月期に移っているとの声も多く、債券相場への影響は限定的だった。

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)0.8%の5年利付国債 (81回債、3月発行)の入札結果は、最低落札価格が100円23銭、平 均落札価格は100円25銭となった。

最低価格は、市場予想(100円22銭)を若干上回り、最低と平均 落 札価格の差である「テール」は2銭と、前回債から横ばいだった。応札 倍率は2.70倍と前回債の3.05倍から低下した。

日本相互証券によると、この日に入札された5年債(81回債)の利 回りは、業者間取引において、0.755%で寄り付いた。その後は0.74% まで買い進まれた後、午後3時24分前後は0.75%で推移している。

ドル軟調、一時95円台

東京外国為替市場では、ドル・円相場が一時1ドル=95円96銭と、 2月24日以来のドル安値を付けた。米大手金融機関の業績懸念が緩和し ていることから、投資家のリスク回避に伴う避難的なドル買い需要が低 下している。

イングランド銀行(英中央銀行)は3カ月間で総額750億ポンド相 当の資金供給を行う計画の第1弾として、11日に初の国債買い切りオペ を実施した。20億ポンド(約2710億円)相当の英国債を買い取った。

これを受けて、同日の英国債相場は上昇し、金利先安観からポンド が下落。対円ではこの日の東京市場で一時1ポンド=133円18銭と、2 月20日以来の安値を付けた。

対ポンドでの円買いが他通貨に波及して、ユーロ・円相場は一時1 ユーロ=123円12銭と、4営業日ぶりの水準までユーロ安・円高が進ん だ。

この日のユーロ・ドル相場は、朝方の取引で1ユーロ=1.2792ドル までドルが値を戻したあと、1.2871ドルまで押し戻される場面もみられ たが、午後の取引終盤には1.27ドル台後半までドルが水準を切り上げて いる。

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