債券は上昇、株反落や5年入札順調で-10年債は一時1.3%割れ(終了)

債券相場は上昇(利回りは低下)。 前日の米国債相場の上昇や日経平均株価が反落したことを受けて買いが 優勢となった。きょう実施された5年利付国債入札が順調な結果となっ たことも好感されて、新発10年債利回りは一時、3営業日ぶりに

1.3%を下回った。

損保ジャパン・グローバル運用部グループリーダーの砺波政明氏は 「午前は入札を控えて慎重な様子だったが、無事に終わったほか、株価 も下げ幅を広げたことから安心感が出た。10年債利回りの1.3%台では 買いが入りやすい」と述べた。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比5銭高の138円55銭で 取引開始した後、売りに押され、5銭安の138円45銭まで下げた。そ の後は小幅に高く推移していたが、午後に入って買いが膨らむと一時は 55銭高の139円5銭と、6日以来の139円台を回復した。結局、42銭 高の138円92銭で引けた。6月物の日中売買高は2兆3300億円。

日経平均株価は反落。前日比177円87銭安の7198円25銭と、こ の日の安値で引けた。

新発10年債利回りは1.29%まで低下

現物債市場で、新発10年物の299回債利回りは、前日比変わらず の1.315%で取引を開始した。その後は、徐々に水準を切り下げ、2.5 ベーシスポイント(bp)低い1.29%に低下。9日以来、3営業日ぶり に1.3%を割り込んだ。午後3時前後からは0.5bp低い1.31%で推移し ている。

また前回入札された5年債(80回債)は一時3bp低い0.72%まで 低下した後、3時半過ぎは0.735%で推移している。

三菱東京UFJ銀行円貨資金証券部副部長の峯島泰樹氏によると、 「米国債が値を上げたことや、株価が下落したことから買いが入った。 入札も無事に終わり、債券市場で安心感が広がった」という。

内閣府が発表した10-12月期の実質国内総生産(GDP)2次速 報値は前期比3.2%減、年率12.1%減に上方修正となった。1次速報は 前期比3.3%減、年率12.7%減だった。もっとも、市場の関心はすでに 1-3月期に移っている。クレディ・スイス証券チーフエコノミストの 白川浩道氏は、「現在、1-3月期実質GDPを年率8.0%減と予想し ているが、機械受注や生産の一段の減少、雇用環境の悪化を考慮すると さらなる下振れリスクが高まっている」とみている。

5年入札結果は順調、最低価格は予想上回る

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)0.8%の5年利付国 債(81回債、3月発行)の入札結果は、最低落札価格が100円23銭、 平均落札価格は100円25銭となった。

最低価格は、市場予想(100円22銭)を若干上回り、最低と平均 落札価格の差である「テール」は2銭と、前回債から横ばいだった。応 札倍率は2.70倍と前回債の3.05倍から低下した。

大和証券SMBCシニアJGBストラテジストの小野木啓子氏は 「入札結果は予想通りに順調。テールも小さかった」と説明した。また 「発表前の段階で、順調との観測が広がっていたことや株価が下げ幅を 拡大したことを受けて、海外勢の買いやヘッジ売りの巻き戻しなどがす でに入って相場は上昇していた」とも述べた。

日本相互証券によると、この日に入札された5年債(81回債)の 利回りは、業者間取引において、0.755%で寄り付いた。その後は

0.74%まで買い進まれた後、午後3時24分前後は0.75%で推移してい る。

--共同取材:宋泰允  Editor: Hidenori Yamanaka,Saburo Funabiki

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