ドルは「38.2%」下落へ、95円・対ユーロ1.33ドル-テクニカル分析

三菱東京UFJ銀行金融市場部の高島修チ ーフアナリストは12日のインタビューで、軟調に転じたドル相場は当面、1ド ル=95円前後、1ユーロ=1.33ドル台前半まで下落するとの見方を示した。

高島氏は「ドルの上昇基調は崩れた」と分析。売買の過熱感を計る相対力指 数(RSI)やストキャスティクスといったテクニカル指標は「軒並み下落を示 唆している」と語った。ドル安・円高のメドは、5日移動平均線(95円99銭) と、フィボナッチ級数が示す95円前後を挙げた。

ドルは対円で1月21日につけた1995年8月以来の安値87円13銭から、今 月5日の99円68銭まで上昇。上げ幅12円55銭をフィボナッチ級数の1つであ る38.2%戻した水準が94円89銭となる。ただ、高島氏は「今後数カ月間は、 ドルが大幅に下落する可能性は低い」とも述べた。

ドルは対円で5日、4カ月ぶりの高値となる99円68銭に上昇し、長期投資 の売買コストを映す200日移動平均線(100円12銭)に接近。その後は軟調と なり、11日には短期的な方向性を示す5日移動平均線を明確に割り込んだ。12 日午後には一時95円96銭と、2月24日以来の安値をつけた。

足元では、米大手金融機関の業績悪化に歯止めがかかるとの観測が台頭。世 界的に株価が上昇し、リスク回避のドル買いは失速した。12日発表された日本 の国内総生産(GDP)2次速報値も、減少率が市場予想より小幅だった。

高島氏は、ドルは対ユーロでも、ストキャスティクスなどの指標が下落を示 していると指摘。90日移動平均線(1.3076ドル)や65日移動平均線(1.3199 ドル)、昨年12月以降の上昇幅をフィボナッチ級数の38.2%戻した1.33ドル 台前半が、当面のドル安のメドになると予想した。12日午後1時は1.2829ドル。

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