ファンケル株が続伸、発芽玄米事業の黒字化を期待-工場を集約

無添加化粧品や健康食品などを手掛 けるファンケルの株価が続伸。赤字の続く発芽玄米事業の生産拠点を1 カ所に集約すると11日発表、コスト圧縮効果が期待された。過去2カ月 間の株価下落で割高感が解消され、買い戻しも入ったようだ。午前終値 は前日比2.4%高の1134円。

ファンケルは1999年に発芽玄米事業を開始、前期まで9期連続で赤 字を計上し、今期も赤字となる見込み。同社は来期以降の黒字化を目指 して2カ所あった工場を長野工場(長野県東御市)に集約。5月に香川 工場(香川県三豊市)を閉鎖する。今回の措置に伴い、4億4000万円の 特別損失が発生する予定。

ゴールドマン・サックス証券は11日付で消費財セクターの09年度 投資戦略リポートを発行。田中克典アナリストは「内需の失速は想定以 上であり、銘柄間のパフォーマンス格差が拡大する」と予想。ファンケ ルの目標株価を1000円に改め、投資判断を「売り」から「中立」に1段 階引き上げた。

ファンケルについて田中氏は、「化粧品事業の相対的な好調、栄養 補助食品事業、その他事業の不振という事業環境に変化はない」と総括。 そのうえで、コスト削減への取り組みから「大幅な減益は避けられる」 とした。

ファンケル広報担当の大塚肇氏によると、基礎化粧品の売れ行きは 良好。2月20日にリニューアルしたマイルドクレンジングオイルが会員 向けに好調という。同商品の発売キャンペーンは4月に本格化、さらな る顧客層拡大を狙う。

2月の月次売上高は前年同月比8.1%減の71億9300万円。メーク 用品が低迷したほか、発芽玄米などのその他事業が足を引っ張った。過 去11カ月間の累計売上高は前年同期比1.3%減の898億円。今期の目標 を達成するためには、3月に89億円の売り上げが必要となる。

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