日本株は下げ拡大、国内景気警戒し通信や陸運安い-円高進行で輸出も

午前半ばの東京株式相場はやや下 げ幅を拡大。2009年1-3月期の国内総生産(GDP)など景気の先 行きに対する不安から、JR東日本やNTT、東京電力など内需中心に 売りが増えている。金融危機の後退観測などから為替市場で円高が進ん だことも、ホンダなど輸出関連にはマイナスだ。

景気や企業業績に対する警戒が強いことに加え、需給面ではあす 13日に株価指数先物・オプションの特別清算値(SQ)算出を控える。 明和証券の矢野正義シニア・マーケットアナリストによれば、「低い株 価水準でポジション(持ち高)を保有する向きの先物売りが出ている」 という。

午前10時29分時点の日経平均株価は前日比74円34銭(1%) 安の7301円78銭、TOPIXは15.27ポイント(2.1%)安の

707.01。東証1部の売買高は概算で7億631万株。

円高進む、GDP改定は在庫の積み上がり

円高や景気の先行きに対する警戒感から、売り圧力が強まっている。 米銀大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任 者(CEO)は11日、同行が2009年1-2月に黒字だったことを明 らかにした。金融危機の後退から逃避先としてのドル需要が後退してお り、東京時間午前では円は対ドルで96円台に入るなど、採算悪化への 不安から輸出関連株には売り圧力が高まっている。

一方、内閣府が12日発表した10-12月期の実質GDPは前期比

3.2%減となった。1次速報の前期比3.3%減に比べてわずかに減少率 が縮まったが、「上方修正の主因は在庫の積み上がり。在庫調整は1- 3月期以降のGDPに対して大幅な押し下げ要因となろう」(大和総研 の熊谷亮丸シニア エコノミスト)との見方がある。内需の厳しさを要 因に、NTTなどの通信株やJR3社など陸運株も安くなっている。

日経平均はきのう5日線を回復したが、きょうは軟調な動き。新光 証券エクイティ情報部の三浦豊シニア・テクニカルアナリストは、「来 週以降の相場の方向性を見極める上で、日経平均株価が25日移動平均 線を上回れるかがポイント」という。25日線は11日時点で7537円。

NTTが大幅安、花王は高い

東証1部の値上がり銘柄数は531、値下がり銘柄数は1001。個別 に材料が出ている銘柄では、みずほ証券が投資判断を引き下げたNTT が大幅安。足元の状況や景気見通しの悪化を反映させ、日興シティグル ープ証券が業績予想を減額したJR東日本などJR3社も下落した。景 気後退リスクを考慮し、ゴールドマン・サックス証券が格下げした山崎 製パンやヤクルト本社は急落。

半面、ゴールドマン・サックス証券が「中立」から「買い」に引き 上げた花王が高い。海外金先物価格の上昇から、住友金属鉱山も堅調。 東証1部売買代金上位ではキヤノン、信越化学工業、京セラが高い。

12日付の日本経済新聞朝刊などは、損害保険ジャパンと日本興亜 損害保険が2010年春をめどに経営統合する方針を固めたと報じた。損 保ジャパンは上昇し、日本興亜損保は急落するなど高安まちまち。

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