餃子の王将株高値迫る、手ごろ価格受け業績と配当増額-メディア効果

関西を地盤に中華料理店「餃子の 王将」を展開する王将フードサービスの株価が一時、前日比1.9%高の 1588円と、1月26日の52週高値(1600円)に迫った。消費者の節 約志向の強まりで外食各社が苦戦する中、手ごろな価格が受けており、 今期(2009年3月期)の業績と配当計画を増額修正したことを受けた。

高値圏にあるため売り注文も出て、この日の終値は2.4%安の 1522円と反落して終了。ただ、年初来騰落率はプラス1.5%と、TO PIX業種別指数の小売業のマイナス30%、サービス業のマイナス 19%と比べて堅調さが目立つ。

王将フードが11日発表した09年3月期連結業績予想の上方修正 によると、純利益は前期比19%増の32億3300万円を見込む。従来予 想は29億円だった。手作り調理へのこだわり、手ごろな販価(客単価 は853円)が奏功したほか、各種メディアに取り上げられたことも集 客につながったという。純利益予想の上積みを受けて、前期と同額の 35円を予定していた年間配当は40円に増やす。

直近では、1月26日夜に放映されたテレビ東京系『カンブリア宮 殿』に王将フード社長の大東隆行氏が出演し、経営哲学などを披露。ま たテレビ朝日のホームページによると、餃子の王将が好きな芸能人が昨 年7月に出演したトーク番組「アメトーーク」のDVDが3月25日に リリースされる。

皿洗い30分で無料店も、既存店は19カ月連続プラス

同社経営企画部の内田浩次氏によると、同業他社の多くが効率性を 追及、作り置きの餃子を温める手法で営業しているのに対し、王将では 「生の新鮮な食材を工場から各店舗へ毎日配送し、客の注文後に焼き上 げる点が大きな強み」だ。素材の安全・安心と出来たて料理の付加価値 に加え、単価1000円を切る相対的な値ごろ感から、「会社員から家族 連れ、学生まで幅広い客層に支持されている」と、内田氏は話す。

また、「基本メニュー約40種以外は店舗ごとにメニューやサービ スが異なることも特徴」(内田氏)。お子様ランチを提供する店舗や、 京都府の学生街に立地する出町店では、皿洗いを30分間すれば注文し た料理を無料にしている。集客に大きく寄与している月1度のキャンペ ーン商品は、料理の腕前向上のための契機との位置付けだ。こうした各 種施策が奏功し、11日に公表した2月の既存店売上高は前年同月比 13%増と、19カ月連続で前年実績を上回った。

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