エプソン株が反落、今期最終赤字1000億円-抜本改革先送りとの見方

国内インクジェットプリンター最 大手のセイコーエプソン株が反落。前日比6.9%安の1013円まで下落 した。同社は前日、リストラに伴う費用計上などで通期(2009年3月 期)の連結最終赤字が1000億円に拡大すると発表した。同時に発表し た中期計画についても、抜本的な改革が先送りされたとみられている。

前日の発表によると、不採算の液晶パネルや半導体などの電子デ バイス事業で、事業構造改善費用や減損損失などの追加計上662億円 を見込み、今期は900億円の特別損失を計上する。大和総研の光田寛 和シニアアナリストは11日付のリポートで、特損の計上は事前に会社 側から示唆されていたが、「金額的には巨額」と述べている。

従来40億円の赤字を予想していた最終損益は、過去最大の1000 億円の赤字に拡大する。期末配当は従来予想19円を7円に減額した。

同時に発表した12年3月期までの中期経営計画では、成長事業で あるプリンター、プロジェクター、水晶・センサーに経営資源を集中。 中小型液晶ディスプレーと半導体を収益化が困難な事業と位置づけ、 「早急に事業の方向性の結論を出す」とした。来期の全社損益はトント ンを目指す。

ゴールドマン・サックス証券のアナリスト、堀江伸氏は11日付の リポートで、「課題事業であるディスプレーや半導体の抜本的な構造改 革が先送りされた点は、ネガティブにとらえられる公算が大きい」と述 べた。同氏はさらに、エプソンが掲げる来期のブレークイーブンについ ても「現マクロ環境下での達成は困難」とみている。

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