JR東海株続落、10年ぶり50万円割れ-日興シ目標株価下げ(2)

昨年来の安値を更新している東海 旅客鉄道(JR東海)の株価が大幅安となり3日続落。一時は前日比 8%超の下落、約10年ぶりの株価50万円割れとなった。この日は全 体に株価が下がるなか、日興シティグループ証券が11日付で景気悪化 を反映して旅客収入の見通しを下方修正し、目標株価を引き下げたこと が嫌気されたようだ。

日興シティはJR東海の目標株価を93万5000円から76万円に 引き下げた。午前の株価終値は、前日比3万7000円(6.9%)安の49 万8000円。一時は同4万4000円(8.2%)安の49万1000円まで売 られる場面もあった。取引時間中の株価50万円割れは1998年6月26 日以来。出来高も膨らみ、前日分をすでに上回った。

日興シティの松本直子氏はリポートで、「JR3社の足元の状況 および景気見通しの悪化による見直し」とし、「鉄道事業費用はほぼ固 定費であるため旅客収入の修正額はほぼ利益の修正額」と目標株価の引 き下げの理由を説明する。一方で、投資判断はそれぞれ据え置いた。

リポートでは、旅客収入見通しが3社のなかで、JR東海が最も 厳しいと指摘し、同社の旅客収入前提を2010年3月期は前期比3.7% 減から6.8%減、11年3月期を0.9%減からプラスの0.9%増に変更 した。経常利益予想を10年3月期が前回予想比437億円減の1630億 円、11年3月期が同230億円減の1756億円にそれぞれ減額修正した。

日興シティが同時に目標株価を引き下げた東日本旅客鉄道(JR 東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)も一時、それぞれ前日比で 5%を超す下落となった。JR東は同270円(5.4%)安の4750円、 JR西は同1万5000円(4.7%)安の30万4000円とそれぞれ売り優 勢となっている。

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