米シティやBOAなどの社債保証コスト、低下-損失懸念が後退

11日のクレジット・デフォルトス ワップ(CDS)市場では、米シティグループやバンク・オブ・アメリ カ(BOA)など金融機関の社債保証コストが2日連続で低下。株高に 反応した。

シティとBOAの社債保証料は1週間ぶりの低水準となった。各国 政府の指導者らが1兆2300億ドル(約120兆円)の資産評価損・貸倒損 失を出した国際金融システムの修復に取り組むなか、債券保有者が損失 を被ることを余儀なくされるとの懸念が緩和された。

BNPパリバの信用ストラテジスト、リカルド・クラインボーム氏 は、金融機関に不良資産処理を促す政府支援策がうまくいくという証拠 を、投資家は確認する必要があると指摘。ガイトナー米財務長官は10 日、PBSテレビのチャーリー・ローズ氏とのインタビューで、オバマ 政権が金融機関の不良資産処理を促す手段として資本注入を活用する意 向を明らかにしている。

クラインボーム氏は「われわれは極めて具体的で明確な証拠を目に する必要がある」と話し、「それまではこのようなレンジにとどまるだ ろう。特に景気をめぐる不透明感もあるため、そこでは下振れリスクが 上振れリスクを上回る公算が大きい」と予想した。

フェニックス・パートナーズ・グループによると、シティ債のCD Sスプレッドは15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の 550bp。BOAは35bp下げて305bp。

フェニックスによれば、北米の投資適格級企業125社で構成するマ ークイットCDX北米投資適格指数のスプレッドはニューヨーク時間午 後2時19分(日本時間12日午前3時19分)現在、3.5bp上昇の245 bp。一時は低下していたが、その後上昇に転じた。

ロンドン市場では、欧州の銀行・保険25銘柄で構成するマークイッ トiTraxx金融指数が4bp低下し197bp。投資適格級の欧州企 業125社で構成するマークイットiTraxx欧州指数は9.5bp低下 の193bpだった(いずれもJPモルガン・チェース調べ)。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE